1993 Fiscal Year Annual Research Report
ステロイドホルモンの合成と代謝機構の細胞化学的研究
Project/Area Number |
05670015
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
石村 和敬 徳島大学, 医学部, 教授 (90112185)
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Keywords | 5α-水素添加酵素 / 免疫組織化学 / 脳 / 性腺 / プロスタグランジン / 肥満細胞 |
Research Abstract |
(1)5α-水素添加酵素にはtype1とtype2の2型があり、動物に各型についても動物間でアミノ酸配列に差がある。今回はラットの5α-水素添加酵素のtype1についてtype2やヒトのtype1あるいは2ともアミノ酸配列の異なる部分を選び、16個のアミノ酸からなる合成ペプチドを作成し、これを用いてウサギでポリクローナル抗体を作成した。 (2)このラットtype1 5α-水素添加酵素に対する抗体を用いて、種々の組織について免疫組織化学的検索をおこなったところ、脳の神経細胞および神経膠細胞、前立腺の上皮細胞、副腎皮質細胞、卵巣の間質腺細胞、精巣のライディッヒ細胞などが陽性に染色された。したがってこれらの細胞はテストステロンをジヒドロテストステロンに変換する能力があると考えられる。 (3)アラキドン酸からプロスタグランジンHをつくる酵素であるプロスタグランジンエンドペルオキシド合成酵素に対する特異抗体を用いてウシの小腸および大腸について免疫組織化学をおこなったところ、肥満細胞、粘膜筋板の平滑筋細胞、内輪筋層の平滑筋細胞、動脈の内皮細胞、筋間神経叢の神経細胞、腹膜上皮細胞などの細胞質が陽性に染色され、これらの細胞にプロスタグランジン合成能の存することが示唆された。これらのうち、特に肥満細胞は強い陽性反応を示し、また、その分布も、粘膜固有層で、上皮の下に単層のネットワークを形成するような特異な様相を呈した。これは腸における肥満細胞の役割とプロスタグランジンの機能を考える上で、重要な知見と思われる。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] K.Ishimura: "Electron microscopic immunocytochemistry on the colocalization of ATP synthase and cytochrome P-450 of side chain cleavage enzymes." Archives of Histology and Cytology. 56. 225-229 (1993)
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[Publications] K.Ishimura: "Immunocytochemical localization of prostaglandin endoperoxide synthase in the bovine intestine." Histochemistry. 99. 485-490 (1993)
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[Publications] K.Ishimura: "Importance of cell aggregation for expression of liver functions and regeneration." J.Cellular Physiology. 156. 522-530 (1993)
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[Publications] K.Ishimura: "Immunocytochemical localization of aromatase-containing neurone in the rat brain." Cell and Tissue Research. (in press). (1994)
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[Publications] K.Ishimura: "Immunohistochemical localization of proteasomes in human intestines." Acta Histochem Cytochem. 26. 543-546 (1993)