1993 Fiscal Year Annual Research Report
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05670035
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
藤本 淳 産業医科大学, 医学部, 教授 (80080547)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土肥 良秋 産業医科大学, 医学部, 助手 (30258602)
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Keywords | エンドセリン / プロエンドセリン / 脳硬膜静脈洞 / 臍静脈 / 二重標識免疫電顕 / Weibel-Palade body |
Research Abstract |
血管作動物質であるエンドセリンの内皮細胞における産生・放出機序の免疫細胞化学的解析を展開するに当って本年度は研究計画に沿って以下の研究を遂行した。 1)各種哺乳類(ヒト、ラット、ブタ、カイウサギなど)の脳硬膜静脈洞についてエンドセリン並びにプロエンドセリンの光顕・電顕免疫細胞化学の結果、ラット横静脈洞内皮細胞の粗面小胞体・ゴルジ系に上記2種のペプチドの特異的免疫反応を認めた。このことは内皮細胞がプロエンドセリンの産生と修飾を行い、静脈血還流における血行動態に関与していることを示している。目下、免疫電顕でその産生・修飾・貯蔵並びに放出に関する詳細を観察中である。我々のデータではヒト臍静脈でWeibel-Palade bodies(以下、WP)がエンドセリンの貯蔵、さらにその限界膜がプロエンドセリンの修飾の場であることを示しているが、この件については以下の述べるごとく比較解剖学的検索を遂行している。 2)プロエンドセリンの血管内皮における修飾の場は目下意見の一致をみていない。我々はエンドセリンのC末端に特異的なモノクロナール抗体とプロエンドセリンのポリクロナール抗体とを用いた二重標識免疫電顕を続行中である。上記したごとく、ヒト臍帯臍静脈ではプロエンドセリンの修飾の場は内皮細胞のWPの限界膜並びに管腔側細胞膜であるという所見を得ているが、来年度に向けてより詳細な検索を続行中である。
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[Publications] Y.Sakamoto,Y.Doi,S.Fujimoto: "Localization of big endothelin-1 on the endothelial cell of the human umbilical vein" Microcirculation annual. 9. 171-172 (1993)
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[Publications] Y.Sakamoto,Y.Doi,K.Ohsato,S.Fujimoto: "Immunoelectron microscopy on the localization of endothelin in the umbilical vein of perinatalrabbits" Anatomical Record. 237. 482-488 (1994)