1993 Fiscal Year Annual Research Report
グアニル酸シクラーゼファミリー遺伝子発現の発達に伴う変動
Project/Area Number |
05670105
|
Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
村木 篁 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (50051446)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 庸子 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (30075494)
|
Keywords | 発達薬理学 / 可溶性グアニル酸シクラーゼ / ナトリウム利尿ペプチド受容体 / ノーザンブロット / Solution hybridization |
Research Abstract |
可溶性グアニル酸シクラーゼ及び心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)受容体のグアニル酸シクラーゼ活性はともに、ラットの生後発達に伴って腎・肺等で増加するが、酵素活性の変化が遺伝子発現の変化によるかどうかを知る目的で実験を行ない、以下の結果を得た。 1.可溶性グアニル酸シクラーゼ活性変動の再検討。 臓器ホモジェネート中のヘモグロビンが酵素活性を阻害することがわかったので、ホモジェネートをセファデックスG100カラムに通し、ヘモグロビンを除いて酵素活性を測定した。肺ホモジェネートでは発達に伴ない可溶性グアニル酸シクラーゼ活性が増加したが、腎、脳では発達による変動はないことがわかった。 2.可溶性グアニル酸シクラーゼalpha1サブユニット(GCSalpha1)cDNAをプローブとするノーザンハイブリダゼージョンによりラット肺のmRNA量を測定したが、GCSalpha1mRNA量が少ないためノーザンブロットでは検出できなかった。他の高感度測定法たとえばsolution hybridizaitionによる測定を検討中である。 3.ANP受容体mRNA量の定量。供与されたウシANP受容体cDNAプローブを用いたノーザンブロットでは、ANP受容体mRNAは検出できなかった。そこで供与されたラットANP_A受容体、ANP_B受容体のcRNAを用い、solution hybridization によりラット肺のANP受容体mRNA量を定量する系を確立した。現在発達に伴う肺・腎における変化を測定中である。
|
Research Products
(5 results)
-
[Publications] 藤井恵美子: "自律神経の薬物と薬理特に降圧薬の分類" 東京女子医科大学雑誌. 63. 33-39 (1993)
-
[Publications] 木村篁: "アゴニストとアンタゴニスト" 炎症と免疫. 1. 90-91 (1993)
-
[Publications] Irie,Kaoru: "Contractile response to neuropeptide Y of rat isolated duodenum." Peptides. 14. 601-605 (1993)
-
[Publications] Irie,Kaoru: "Developmental changes in the response of rat isolated duodenum to nicotine." European J Pharmacology. 251. 75-81 (1994)
-
[Publications] 木村篁: "レセプター 基礎と臨床" 井村裕夫他編、朝倉書店, 944 (1993)