1993 Fiscal Year Annual Research Report
人体細胞のendomitosisと多核巨細胞形成の病理
Project/Area Number |
05670174
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
難波 紘二 広島大学, 総合科学部, 教授 (80156009)
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Keywords | 人体病理学 / 多核巨細胞 / Endomitosis / 分化抗原 / 細胞回転 |
Research Abstract |
1.ホジキン病における多核巨細胞(Reed-Sternberg巨細胞)について、各種分化抗原および増殖関連抗原の検討を行った。その結果以下の傾向が明らかとなった。 1)LP,nodular型ではCD20^+,15^-,30^+,43^-,45RO^-,45^-でPCNA^+のR-S巨細胞が主体をなし,表現型の上ではCD20^+の点で他の型のホジキン病と異っている。 2)NS,MC,LD型では、CD15^+,30^+,45^-,PCNA^+が共通の所見として認められるが、CD20,43,45RO,S-100,EMA,Lysozymeなどの表現は症例により著しい相違が見られ,きわめて未熟な細胞の腫瘍化が示唆された。 3)CD30,PCNAの表現は多核巨細胞がpolyploid mitosisを示す細胞だけでなく、小型のリンパ球様細胞にも認められ、これらの細胞が一連の腫瘍細胞であり、endomitosisを介して形態変換をする可能性が考えられた。 2.骨髄巨核球にはCD30は陰性であったが、腹水中の反応性中皮の多核巨細胞にはCD30の表現が認められ、CD30と細胞の巨大化の間に関連があることが示唆された。
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[Publications] 難波紘二: "Anaplastic Large cell Lymphomaを巡って" 日常診療と血液. 3. 220-252 (1993)
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[Publications] 難波紘二: "組織球性の腫瘍" 日常診療と血液. 3. 344-348 (1993)
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[Publications] 那須芳: "Large Cell Anaplastic Lymphoma" 日本網内系学会誌. 33. 359-365 (1993)
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[Publications] 中峯寛和: "Monocytoid B-cell Lymphoma" 日本網内系学会誌. 33. 331-346 (1993)