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1993 Fiscal Year Annual Research Report

マラリア感染防御におけるTリンパ球とサイトカインの役割

Research Project

Project/Area Number 05670237
Research InstitutionKyorin University

Principal Investigator

小林 富美恵  杏林大学, 医学部, 助手 (20118889)

Keywordsマラリア / サイトカイン / Tリンパ球 / IL-10 / IFN-gamma / Plasmodium yoelii / 強毒株 / 弱毒株
Research Abstract

Plasmodium yoelii17Xのlethal strain(PyL)あるいはnonlethal strain(PyNL)をC57BL/6マウスにそれぞれ接種し、PyLについては接種後マウスが死亡するまでの各時期に、また、PyNLについては接種後パラシテミアの上昇期、ピーク期、下降期の各時期に脾細胞を取り出し、マラリア感染に伴うhelper T細胞サブセットの応答について、IFN-gammaとIL-10産生を指標にして調べた。サイトカインについては、脾細胞をマラリア抗原またはマイトージェンで刺激した後、その培養上清中に産生されたものを、2種類のモノクローナル抗体を用いたサンドイッチELISA法とバイオアッセイで調べた。その結果、強毒株の感染においても弱毒株と同程度或いはそれ以上のIFN-gamma応答が認められることが明らかとなり、本原虫に対するマウスの感受性の差(治癒か、致死か)がIFN-gamma産生の有無によって決定されるとした従来の考え方と異なる新知見を得た。次に、Th1由来のIFN-gammaをinhibitするIL-10応答について調べたところ、強毒性感染にのみ強いIL-10応答が認められることを明らかにした。これらの結果は、感染初期のTh2応答が、マラリアにおける増悪、致死性に関与する事を示唆する。このIL-10を産生する細胞について調べたところ、CD4+T細胞が主たる産生細胞であるが、non-T細胞もまた、その産生に関与することが明らかとなった。

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Published: 1995-03-23   Modified: 2016-04-21  

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