1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05670326
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
稲葉 裕 順天堂大学, 医学部, 教授 (30010094)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒沢 美智子 順天堂大学, 医学部, 助手
菊地 正悟 順天堂大学, 医学部, 講師 (40224901)
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Keywords | コホート研究 / 成人病罹患調査 / 成人病死因調査 / 食生活の変化 / 調査の再現性 |
Research Abstract |
平成6年度は山梨県3町村の平成元年から平成5年までの5年間の死亡データについて、各年日下部保健所保管の死亡小票を転記したから死因のデータを得て、1989年に実施した生活習慣質問紙調査に回答している対象者9,121名とレコードリンケージさせた。 リンケージできたものは472名で、そのうち心疾患で死亡していたのは120名、脳血管疾患は68名、癌141名であった。死因が癌であるもののうち、胃癌は47名、肝臓癌12名、膵臓癌10名、肺癌23名、胆嚢・胆管癌は11名であった。 佐久市については地域の2つの総合病院のデータを用いて罹患の把握を行っている。本年度は平成元年のベースライン調査と平成5年に実施した中間調査について、2回とも回答した約4,600名のデータを用いて33項目の食品の摂取の増減と、回答の再現性を分析した。15%以上の人が「摂取が減少した」と答えたのは、牛、豚肉、ハム、レバ-、フライ、「増加した」と答えたのは牛乳の各項目であった。再現性は摂取量が変わらないと答えた人のデータを用いて分析したが、回答の一致率は(5段階の摂取頻度のうち隣の項目へ移ったものも一致として)、天然果汁の62%、トマト、白菜、ヨ-グルト、菓子、佃煮が70%代の他は80%をこえており、本調査の結果はかなり信頼性が高いことが明かとなった。
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