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1994 Fiscal Year Annual Research Report

諏訪地域におけるユスリカ喘息の血清疫学的研究

Research Project

Project/Area Number 05670342
Research InstitutionLiberal Arts (Biology) yamanashi Women's College

Principal Investigator

平林 公男  山梨県立女子短期大学, 一般教育, 助教授 (20222250)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 久保 恵嗣  信州大学, 医学部, 講師 (80143965)
吉田 雅彦  山梨県立女子短期大学, 生活科学科, 助教授 (30132210)
Keywords諏訪湖 / ユスリカ / 気管支喘息 / 血清疫学
Research Abstract

2年継続の最終年である本年度は、気管支喘息患者に対し、ユスリカ特異IgE抗体の保有率について本調査を行った。その結果、以下のような成果を得ることができた。
(1)調査対象集団について:諏訪地区(岡谷塩嶺病院:34人、市立岡谷病院:7人、諏訪日赤病院:29人、諏訪中央病院:9人)で79人、松本地区(信大病院)で44人の合計123人の患者について調査を行った。このうち諏訪地区以外に居住していて諏訪地区内の病院に通院している者などを調整して、最終的には、諏訪地区で62人、松本地区では61人となった。統計的な解析を行う上で、諏訪・松本両集団間には、年齢、性別等に有意な差はなかった。
(2)気管支喘息患者のユスリカ特異IgE抗体の保有率について:アトピー鑑別試験の結果、全体で65人(52.8%)の者が陽性となった(諏訪地区33人:50.8%、松本地区32人:49.2%)。このうち、ダニ抗原に33人(50.8%)、ガ抗原に28人(43.1%)、セスジユスリカ抗原に11人(16.9%)、オオユスリカ抗原に8人(12.3%)、アカムシユスリカ抗原に3人(4.6%)が陽性を示した。セスジユスリカは河川、水田、湖沼沿岸域など、止水・流水を問わずに様々な水域から大量発生する種であるので、湖沼の様な止水域から主に発生するオオユスリカやアカムシユスリカに比べて、成虫抗原に暴露される機会が多く、患者の陽性率が高くなっていると思われた。諏訪地区と松本地区とで、抗原ごとに陽性率を比較してみると、ガ抗原とセスジユスリカ抗原とで有意に諏訪地区の方が高い値を示した。ガ抗原は、カイコの羽より抽出されたもので、チョウ、その他のガ、さらにユスリカを含めた他の昆虫類との間に共通抗原性が認められるものであり、昆虫類全体の感作の指標となり得るもので、諏訪地区では、ダニ抗原よりも高い陽性率を示した。

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Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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