1994 Fiscal Year Annual Research Report
骨粗鬆症に関する基礎的研究-食生活要因と骨塩量との関係-
Project/Area Number |
05670362
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
笠松 隆洋 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (20073695)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 典子 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (60240355)
森岡 聖次 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (70244754)
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Keywords | 栄養調査 / 健康と生活習慣調査 / 食品摂取頻度 / 骨塩量 |
Research Abstract |
和歌山県の漁村T町において、平成5年度に40〜79歳の住民の中から各年代別に男女50人ずつ、計400人を選び、DXA装置を用いて腰椎および大腿骨頸部の骨塩量を測定した。 平成6年度においては、骨塩量を測定した400人の中から各年代で男女20人ずつ、計160人を目途に対象を選び、3日間の食事記録による栄養調査を実施した。実際の栄養調査対象は169人(男79人、女80人)となった。栄養素摂取量の計算は四訂日本食品標準成分表をもとに栄養計算ソフトを用いて行った。 なお、今回実施した栄養調査の対象がT町住民を代表しているといえるかどうかの検討も併せて行った。方法はT町において住民の健康管理を行うために40〜79歳の全住民を対象に約130項目から成る「健康と生活習慣」調査を実施しているが、その調査項目の中から主として食生活に関する項目(主要食品高摂取割合;週3〜4回以上,朝食の種類、塩辛い食品および脂っこい食品の好み、みそ汁およびコーヒーの摂取頻度等)を取り上げ、その出現頻度を全住民1,590人(男662人,女928人)と栄養調査対象159人(男79人、女80人)について比較した。各調査項目の出現割合は昭和60年モデル人口を基準人口とする直接法で年齢調整して求めた。全住民と栄養調査対象間での調査項目出現割合の差の検定にはMantel-HaenszelのX^2検定を用いた。 結果は、女の菓子類の摂取において、栄養調査対象は全住民に比べ有意に高かったことを除き、他の項目は両者間で差が認められなかった。 以上のことから、今回の栄養調査対象は全住民を代表しているとみなして良いことが推察された。
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