1994 Fiscal Year Annual Research Report
慢性関節リウマチ及び強皮症発症の遺伝要因としてのMHCクラスII,III遺伝子の関与
Project/Area Number |
05670416
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Research Institution | Tokyo University |
Principal Investigator |
竹内 二士夫 東京大学, 医学部(病), 講師 (70154979)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳永 勝士 日本赤十字, 研究一課, 課長 (40163977)
中野 啓一郎 東京大学, 医学部(病), 助手 (10090490)
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Keywords | 慢性関節リウマチ / HLA-DR / C4 / TNF / HSP-70 / 強皮症 / genctype / 疾患感受性遺伝子 |
Research Abstract |
RAについてはDR genotype,TNF,HSP-70のRFLP,C4の各遺伝情報をまとめ、それを正常対照群と比較した。RAでは、正常群で認められRAでも認められると推定されたTNF10.0kbバンドとHSP-70 9.0kbバンドの相関がみられず、この事からTNF,HSP-70領域に新たな疾患感受性遺伝子が存在する可能性が推測された。又、正常群ではC4AQ0とTNF10.0が有意な負の相関を示したが、RAでは正の相関を示し、C4AQ0それ自体より、C4AQ0近傍に疾患感受性遺伝子が存在する可能性が示唆された。臨床所見との関連では、TNF10.0,HSP9.0,DRB1*0405が尿蛋白の増加、C4,CH50の低下と相関があった。又、TNF5.5,HSP-70 8.5バンドとアルブミンの低下との相関以外、疾患活動性との間に有意な関連を認めなかった。自己抗体との関連では、リコンビナントとnativeなSSAに対する抗体価の差から、HSP9.0kb,*0405がSSAのconformationalな抗体と関連性がある事が示唆された。又、未知のANAとTNF5.5(-)との関連も認めた。韓国RAでも、DR4の増加,QRRAA,QKRAAの有意な増加を認めた。(Genotypingでは、*0405がRR=9.4と有意に増加し、*0401もRR=8.8と有意に増加していた。又、DRB1*0802は、日本人と同様減少していた。PSSではPSS全体で、TNF5.5kbバンドが46%と有意に低下していた。TNF10.0とHSPの各バンドには差はなかった。TNF5.5バンドはdiffuse型で27.8%とlimited型の63.2%に比べて有意に低下し、抗Scl-70抗体陰性群では23.5%と陽性群65%と比べて有意に低下していた。このTNF5.5kbバンドは*1502と負の有意な相関を示した。又、C4AQ0とは正の相関を示しC4BQ0とは有意な負の相関を示した。又、HSP9.0kbバンドが*0802と負の相関を示し、8.5kbバンドが抗centromere抗体と負の相関を示した。DQではDQ6.1がDiffuse型で59%、抗Scl-70陽性群で52.4%と増加を示した。
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