1993 Fiscal Year Annual Research Report
シェーグレン症候群におけるHHV-6およびHHV-7感染の病因的意義
Project/Area Number |
05670429
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
武田 昭 自治医科大学, 医学部, 講師 (90155002)
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Keywords | 自己免疫 / シェーグレン症候群 / HHV-6 / HHV-7 / T細胞クローン |
Research Abstract |
本研究は、自己免疫疾患のプロトタイプの一つであるシェーグレン症候群におけるヒトヘルペスウイルス6および7(HHV-6.HHV-7)の病因論的関与について、T細胞とりわけウイルス特異的T細胞免疫応答の観点から追及し、自己免疫の成因のメカニズムを明らかにしようとするものである。 1.昨年度の研究で、まず、本研究の基幹を成す微小組織よりのT細胞の分離およびexpansionに関し基礎的実験を重ね、growth factor,feeder細胞、レクチンの添加とT細胞の増殖状況を観察し、かなり安定した実験手技ならびに方法を確立することができた。そして、実際に、シェーグレン症候群の唾液腺よりT細胞株を、および同症候群の髄膜炎患者の髄液より多数のT細胞クローンを樹立することができた。 1.シェーグレン症候群患者および対照者(健常者および他の膠原病患者を含む)より血清を採取し、HHV-6(阪大微研、山西博士より供与)およびHHV-7(米国NIAID,Frenke1博士より供与)を感染させたヒト臍帯血単核球(CBMC)を抗原として螢光抗体法により、血中の抗HHV-6抗体および抗HHV-7抗体価を測定した。対照に、高ガンマグロブリン血症を呈する他の膠原病患者血清を用い、また、対照ウイルスとしてherpes simplexおよびmumpsに対する抗体価模測定した。現在、さらに、抗体検出の特異性ならびに精度を改善するため、ELISA法を開発、実施中である。
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