1993 Fiscal Year Annual Research Report
炎症性腸疾患における大腸細胞表面HLA内に存在するペプタイドの構造解析
Project/Area Number |
05670450
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川邊 隆夫 東京大学, 医学部(病), 助手 (40195136)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白鳥 康史 東京大学, 医学部(病), 助手 (70196624)
小俣 政男 東京大学, 医学部(病), 教授 (90125914)
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Keywords | 炎症性腸疾患 / 大腸上皮細胞 / HLA |
Research Abstract |
炎症性腸疾患の大腸上皮細胞はclassIだけでなくclassIIのHLAも発現していることが知られており、近年のHLAの研究により、抗原は細胞膜上でHLAに抱かれたアミノ酸9〜13個のペプタイドとして存在することが明らかとなった。そこで本研究では、炎症性腸疾患の大腸上皮細胞のclassIおよびclassIIのHLAに抱かれたペプタイドを分析し、cytotoxic T細胞の標的となるペプタイド(classIのHLAの研究による)および大腸上皮細胞が抗原提示しているペプタイド(classIIの研究による)を明らかにすることを目的としている。まず、手術で得られた大腸上皮細胞10^8個よりホモジネートを作成した。このサンプルを抗HLA(classI)抗体を用いたaffinity chromatographyでHLAとペプタイドの複合体を大腸上皮細胞表面から剥離抽出し、酸処理後に、分子量の差によりペプタイドを採取し、現在、HPLCにて種々のペプタイドを分離を検討中である。今後は、ペプタイドsequencerにより、それぞれの分画のアミノ酸配列を決定する予定である。なお、抗HLA抗体の種類をclassIあるいはclassIIに対するものを使い分けることにより、それぞれのHLAに抱かれたペプタイドが分離同定できるので、class別のHLAに抱かれたペプタイドを分析する予定である。
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[Publications] Takahashi M: "Hepatocyte growth factor in duces mitogenic reaction to the rabbit gastric epithelial cells in primary culture" Biochem Biophys Res Commun. 191. 528-34 (1993)
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[Publications] Ota S: "Roles of Ca^<2+> and protein kinase C in regulation of prostaglandin E_2 release by cultured rabbit gastric epithelial cells." Dig Dis Sci. 38. 1426-34 (1993)