1993 Fiscal Year Annual Research Report
原発性胆汁性肝硬変におけるT細胞レセプターレパトア解析による病態の解明
Project/Area Number |
05670477
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
山本 和秀 岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (90140491)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小橋 春彦 岡山大学, 医学部・附属病院, 医員
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Keywords | 原発性胆汁性肝硬変 / T細胞レセプター / PCR法 |
Research Abstract |
本研究では原発性胆汁性肝硬変(PBC)におけるT細胞を中心とする免疫反応を解析する目的で、我々の開発した動物実験モデル(マウス)およびヒトPBCの肝組織内浸潤T細胞のclonalityを検討する。一般的にT細胞はVα、Vβ鎖の多様性により、無数のT細胞レセプター(TCR)のレパートリーを形成している。TCRVβ鎖のレパートリーをRT-PCR SSCP法を用いて解析することにより、T細胞のclonalな偏りがあるか否かを検討することができる。今年度は1)マウス及びヒトのTCRVβ鎖のprimerを作成、2)ヒトおよびモデル動物の肝組織および末梢血単核球よりRNAを抽出、3)RT-PCRによりc-DNAを作成、4)SSCP法にてclonalityの有無を解析のための基礎的実験を行った。ヒト肝組織を用いた検討ではpreliminaryではあるが、TCRのclonalityが存在することが示唆されている。
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[Publications] 冨田稔 他: "ヒト肝マクロファージにおける分化・成熟関連抗原Fcγレセプター,CD14の発現に関する免疫組織化学的解析" 肝臓. 34. 679-680 (1993)
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[Publications] 山本和秀 他: "胸腺摘出マウス新生期胸腺摘出マウスを用いた原発性胆汁性肝硬変の動物モデル" 肝胆膵. 26. 471-476 (1993)