1993 Fiscal Year Annual Research Report
小児気管支喘息の成因における好酸球の役割に関する研究
Project/Area Number |
05670653
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
柴崎 正修 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (30049233)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滝田 齊 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (30013957)
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Keywords | 気管支喘息 / 好酸球 / ECP / メサコリン |
Research Abstract |
【目的】気管支喘息発症における好酸球性炎症の役割を明らかにするために、ダニアレルギーのある喘息患者、ダニアレルギーがあっても発症しない喘息非発症者、ダニアレルギーも喘息もない健常者で、末梢好酸球数、血中好酸球陽性蛋白(ECP)、メサコリン吸入閾値を比較検討した。 【対象と方法】A群:ダニアレルギーのある喘息患者(36例)、B群:ダニアレルギーのあっても症状の無い喘息非発症者(36例)、C群:ダニアレルギーの喘息もない健常者(21例)。ECPはpharmaciaキットで測定した。メサコリン吸入試験は日本アレルギー学会標準法に準じた。 【結果】1.好酸球数(/μ1)はA群730±497、B群307±158、C群131±74でA群はB、C群よりも有意に高値であった。B群はC群よりも有意に高値であった。2.血清ECP値(μg/1)はA群15.5±10.2、B群10.2±8.1、C群4.7±1.7でA群はB、C群よりも有意に高値であった。B群はC群よりも有意に高値であった。3.メサコリン吸入閾値(mg/1)はA群1.62±3.18、B群13.4±10.7、C群21.7±6.1でA群はB、C群よりも有意に低値であった。B群はC群よりも有意に低値であった。 【結論】好酸球性炎症はアレルギー性喘息の発症因子として重要であることが示唆された。
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Research Products
(1 results)