1993 Fiscal Year Annual Research Report
アレルギー性疾患発症とその病態におけるコナヒョウヒダニ由来低分子物質の意議
Project/Area Number |
05670657
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
森川 昭廣 群馬大学, 医学部小児科, 講師 (40125878)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒梅 恭芳 群馬大学, 医学部小児科, 教授 (40008280)
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Keywords | ダニ / 低分子分画 / ハプテン / mRNA / cDNA |
Research Abstract |
アレルギー性疾患におけるダニ抗原の重要性は既に多くの研究から明らかである。その主要抗原は糖蛋白であり、その精製が進み、物性も判明している。 我々は、ダニ抗原の分析から、分子量10kD以下の低分子分画がハプテンである。すなわち、その物質自体はダニアレルギー患者において皮膚反応活性を有しないが、アルブミンと結合させると活性が出現する。本物質を限外濾過法やゲルクロマトグラフィーによる精製すると5つの分画に分れ、sugar richな物質であることが証明された。これらの物質の血清中における存在をELISA inhibition法で検討すると、アレルギー性疾患患者、特にアトピー性気管支喘息や皮膚炎患者などダニに体して特異IgE抗体を有している患者血清中に多量に存在し、ダニに体して特異IgE抗体を有していない非アレルギー性気管支喘息患者や健康小児では殆ど見出されなかった。さらに、これらの物質が母乳中にも存在することも明らかにした。 これらの物質をwestern blottingで検討してみると、分子量66kD附近に存在し、血清中ではアルブミンと結合していることが示唆された。さらに、ダニ虫体からmRNAの抽出中であり、挟雑物が多いのでさらに方法を改善してcDNA作成の方向へ研究を進めている。
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Research Products
(2 results)