1995 Fiscal Year Annual Research Report
染色体異常症に合併する血液疾患における血液細胞の形態および機能に関する研究
Project/Area Number |
05670694
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
江口 光興 独協医科大学, 医学部, 助教授 (60020799)
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Keywords | ダウン症候群 / 13トリソミー / 22トリソミー / 顆粒球 / TAM(一過性骨髄異常増殖症) / 急性巨核芽球性白血病 / ペルオキシダーゼ / DNA |
Research Abstract |
ダウン症候群に伴うtransient abnormal myelopoiesis(TAM)および急性白血病、13トリソミー、22トリソミーなどの末梢血液、骨髄穿刺液について、電子顕微鏡による微細構造の観察と、DNA<ミエロペルオキシダーゼ、血小板ペルオキシダーゼ、糖化合物などの微細構造上の局在とその変化について研究した。 ダウン症候群のTAMの芽球では、核のDNAの局在は、急性骨髄性白血病や急性巨核球性白血病の芽球に類似していた。芽球の細胞質は血小板ペルオキシダーゼ陽性で巨核球系の特徴をもつが、同時に、顆類球系細胞を思わせるミエロペルオキシターゼ陽性の顆粒、好塩基球様顆粒、フェルチンを含む赤芽球の核粒などもあり、TAMの芽球は多能性幹細胞であることをうかがわせた。また、細胞質内のグリコーゲン粒子は少ないが、ゴルジ装置、GERL(Golgi-emdoplasmic reticulum-granules)は発達がよく、未熟だが蛋白の合成などでは、活動性の高い細胞であると思われた。ダウン症候群に発症する巨核球性白血病の芽球はこのTAMの芽球に類似した特徴を持っており、発声学的に近い位置にあると推察された。 13トーソミーの好中球はミエロペルオキシダーゼ陽性の顆粒が多く、22トリソミーではこの一次顆粒が少ない傾向にあった。また、22トリソミーでは、顆粒球の顆の形態的な成熟と細胞化学的な成熟の間にdiscrepancyがみられた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Y.Ohwada: "Ultrastructural investigation of DNA in meqakaryoblastic leukemia by using osmium ammine B." Med.Oncol.Tumor Pharmacol.10. 117-124 (1993)
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[Publications] H.Kikushima: "Electron microsopic localization of periodate-reactive complex carbohydrates in acute megararyoblastic leukemia." Med.Electron Micrisc.26. 57-63 (1993)