1993 Fiscal Year Annual Research Report
小児膠原病および血管炎症候群におけるフリーラジカルの関与についての検討
Project/Area Number |
05670709
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
北川 真 大阪医科大学, 医学部, 講師 (70175298)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
美濃 真 大阪医科大学, 医学部, 教授 (70090206)
河村 尚久 大阪医科大学, 医学部, 助手 (50247863)
荻原 享 大阪医科大学, 医学部, 助手 (00211128)
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Keywords | 小児膠原病 / フリーラジカル / 血管炎 / サイトカイン |
Research Abstract |
1.小児膠原病、血管炎症候群の患児(全身性エリテマトーデス2例、若年性関節リウマチ2例、アレルギー性紫斑病3例)において、血清soluble-IL2が高値を呈し、リンパ球の活性化が生体内でおっこっている事が示唆された。これらの疾患では活性化されたリンパ球やマクロファージより、IL-1やTNF-betaのサイトカインが放出される事が予想され、これらのサイトカインは、種々の血管炎の病態において重要なメディエーターとして働き、生体内の活性酸素やフリーラジカルを過剰に誘導することが予想される。 2.上記のようなうな病態下において免疫機能検査がどのように変化するかを検討するため、リンパ球幼若化反応をこれらの疾患児で測定したが、特に正常児と比較し有意な差はみられなかった。これは症例数が不十分な事もあるが、生体での局所の免疫反応の影響が末梢血全体のリンパ球には反映されにくい事も考えられる。 3.局所の酸化ストレスが細胞性免疫にいかなる影響を及ぼすかを検討するため、これらの患者のリンパ球をもちいて、in vitroで酸化ストレスを加え、リンパ球機能の変化について検討を加えたい。 4.リンパ球や血清のalpha-tocopherolやMn-SODの抗酸化因子に関しても変動が予想されるが検討数が少数のため、十分な解析は行えていない。今後は症例数に蓄積とともに、in vitroの実験の結果も加え検討を行っていきたい。
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