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1993 Fiscal Year Annual Research Report

川崎病血管炎のPathogenesisと予知に関する総合的解析

Research Project

Project/Area Number 05670714
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

井上 治  久留米大学, 医学部, 講師 (20193576)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西依 淳  久留米大学, 医学部, 助手 (30218226)
坂口 美奈子  久留米大学, 医学部, 助手 (50258422)
佐藤 登  久留米大学, 医学部, 助手 (50205952)
加藤 裕久  久留米大学, 医学部, 教授 (30080724)
Keywords川崎病 / 接着分子 / サイトカイン / スーパー抗原
Research Abstract

川崎病急性期についてリンパ球を患者皮膚あるいは末梢血より分離培養し、この中のT細胞がTNF-alphaとIL-2,さらにはIL-6を産生しているかどうかについて検討を行った。皮膚あるいは末梢血から分離されたCD4+T細胞クローンについての検討では、皮膚から得られた12例また末梢血から得られた6例全例にてTNF-alphaの産生がそれぞれ平均17.73pg/ml,21.54pg/mlと上昇していた。さらにこれらの検体について、IL-6について検討したが、皮膚から得られた2例について上昇しているのみであった。IL-2についての検討では全例上昇を認めなかった。従って、川崎病の血管炎にはCD4+T細胞が産生するTNF-alphaが関与している可能性が示唆された。川崎病の病態における接着分子(ICAM-1等)の役割を考えるとき、最近川崎病の病態にスーパー抗原が大きく関与しているのではないかと考えられるようになってきたが、このスーパー抗原による免疫応答に関与する接着分子としての役割も考慮に入れなければならないと考えられる。そこで川崎病の病態にスーパー抗原が関与しているかどうかを調べる目的で、患者急性期と回復期の末梢血のT細胞に発現しているT細胞レセプターのVbetaレパートリーを検討した。Vbeta8/CD4はコントロール17例では3.3%、川崎病回復期15例では3.7%であったが、川崎病急性期(16例)では4.5%と上昇しており、川崎病の病態にスーパー抗原が関与している可能性が示唆された。しかしこのVbetaのレパートリーについては、今後のさらなる検討が必要である。またその臨床症状がにている、スーパー抗原の1つであるTSST-1について、血液中のTSST-1と抗TSST-1抗体を測定したが病因としての有意な上昇は認められなかった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Atsushi Nishiyori: "Toxic shock syndrome toxin-secreting Staphylococcus aureus in Kawasaki syndrome" Lancet. 343. 299-300 (1994)

URL: 

Published: 1995-03-23   Modified: 2016-04-21  

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