1993 Fiscal Year Annual Research Report
乾癬におけるエイコサペンタエン酸治療効果とサイトカイン遺伝子発現との相関
Project/Area Number |
05670721
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
児島 孝行 千葉大学, 医学部・附属病院, 講師 (20161911)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 信夫 千葉大学, 医学部, 助教授 (90111426)
寺野 隆 千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (70237006)
望田 篤 千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (90239567)
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Keywords | psoriasis / cytokine / Interleukin-8 / GRO / cyclosporine A / eicosapentaenoic acid |
Research Abstract |
平成6年3月時点での研究実績の概要 ポリクロナル抗IL-8抗体を用いて、エイコサペンタエン酸投与前後の乾癬病巣でのIL-8の染色態度を検討した。IL-8は、主として角層の特にMunro's microabscessの部位に陽性所見が得られ、また一部では基底層部分にも認められた。我々はすでに乾癬病巣部でのIL-8及びgroのmRNAが強く発現しており、病勢とも相関していることを報告しているので、IL-8の由来が果たして今までの報告のように表皮角化細胞によるのか、あるいはその他の浸潤細胞によるのかを更に遺伝子レベルまで確認するために、初めにanti-sense sequence DNA probeを用いてin situ hybridizationを行った。しかしながら現時点ではバックグラウンドが高いためか明確な結論を得ていない。そこでジゴキシゲニンラベルのRNA probeを用いた手法に変えて検討中である。乾癬患者単球をConAで刺激して、IL-1,IL-6,IL-8などのサイトカインの産生をみたところ、EPA治療前に亢進していたものが、軽快後は正常化していることを見いだしその結果を報告する予定である。 臨床においては、シクロスポリンAとEPAの併用により、両者の相乗効果が見られるか否かを検討中である。最終結論には至っていないが、良好な途中経過である。結果に有意差が出れば、in vitroでの併用の際の種々の変化も検討する予定である。
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[Publications] Takayuki Kojima: "GRO- mRNA Is Selectively Overexpressed in Psoriatic Epidermis and Is Reduced by Cyclosporin A In Vivo,But Not in Cultured KC" Journal of Investigative Dermatology. 101. 767-772 (1993)
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[Publications] Takayuki Kojima: "Long-term administration of highly purified eicosapentaenoic acid provides improvement of psoriasis" Dermatologica. 182. 225-230 (1991)