1993 Fiscal Year Annual Research Report
メラノーマイディオタイプネットワークの解析と臨床応用に関する研究
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05670735
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| Research Institution | Kumamoto University |
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Principal Investigator |
影下 登志郎 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (20152605)
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| Keywords | メラノーマ / メディオタイプネットワーク / 抗イディオタイプ抗体 |
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| Research Abstract |
1)メディオタイプ ネットワークの解析
ヒト高分子メラノーマ関連抗原(HMW-MAA)のinternal imageを有する抗イディオタイプモノクローナル抗体(抗Id mAb)MK2-23を同系マウスに免疫して8種類の抗抗Id mAbが作製された。これらの抗抗Id mAbと抗HMW-MAA mAbの反応性について免疫組織学的に比較検討した。使用した組織はロラノーマ原発、転移巣、色素性母斑、基底細胞癌、胎児皮膚などの凍結標本で、avidin-biotion peroxi-dase complex methodで染色を行なった。
抗抗Id mAbは抗HMW-MAAと同様に凍結切片と反応したが、その染色性はそれぞれ微細な点で異なっていた。抗抗Id mAbは反応性の強さから3群に区別された。また抗抗Id mAbの反応性は抗HMW-MAA mAbと同等もしくはそれ以下であった。
以上の所見は抗Id mAbがintetnal imageを明かに有し、メラノーマ抗原(HMW-MAA)を中心に抗HMW-MAA mAb,抗Id mAb,抗Id mAbがイディオタイプ ネットワークを形成していることを免疫組織学的に証明するものである。
2)抗Id mAbによる細胞性免疫の誘導
抗Id mAb MK2-23をBALB/cマウスに前投与を行ない、培養メラノーマ細胞(HMW-MAAを有する)を右足蹠に、対照として培養リンパ球(HMW-MAAを有さない)を左足蹠に接種した。同部の腫脹を測定し両者を比較すると24-72時間にわたりメラノーマ細胞を接種した方が有意に腫脹していた。
以上のデータは抗Id mAbがメラノーマ抗原(HMW-MAA)に対して細胞性免疫を誘導したことを証明するものである。
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[Publications] T.Kageshita: "Association of HMW-MAA expression in primary ALM lesions with poor proqnosis." Cancer Res.53. 2830-2833 (1993)
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[Publications] T.Kageshita: "Clinical relevace of ICAM-1 expression in primary lesion and serum of patients with maliquant melanoma." Cancer Res.53. 4927-4932 (1993)
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[Publications] H.Yang: "Idiotypic cascare in human HMW-MAA system." Eur.J.Immunol.23. 1671-1677 (1993)
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[Publications] S.Ferrone: "Human HMW-MAA mimicry by nouse antiidiotypic monoclonal antibody MK2-23." Pharmac Ther.57. 259-290 (1993)
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[Publications] 影下登志郎: "抗イディオタイプ抗体療法、遺伝子治療の悪性黒色腫への応用" CRC. 2. 163-169 (1993)
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[Publications] 影下登志郎: "メラノーマの抗イディオタイプ抗体による治療" 癌と化学療法.
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[Publications] 21. 750-757 (1994)
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[Publications] 荒尾龍喜・池田重雄・石原和之・森俊二: "カラー図説皮膚腫瘍" 金原出版, 452 (1992)
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[Publications] 中島孝・石原和之: "腫瘍識別診断アトラス-色素性腫瘍-" 文光堂, 219 (1993)
