1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05670795
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology. |
Principal Investigator |
外山 比南子 (財)東京都老人総合研究所, ポジトロン医学研究部門, 主任研究員 (50180188)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
織田 圭一 (財)東京都老人総合研究所, ポジトロン医学研究部門, 研究員 (70224235)
千田 道雄 (財)東京都老人総合研究所, ポジトロン医学研究部門, 副参事研究員 (00216558)
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Keywords | データベース / ユーザーフレンドリ・インターフェイス / モデル解析 / ファジ-理論 / フラクタル次元 / 非線形最小自乗法 / マルケ-ト法 / パラメトリック画像 |
Research Abstract |
生体臓器機能計測を目的とする核医学画像診断法では、古くから画像作成、処理、結果の解析においてコンピュータの利用が不可欠で、新しいコンピュータ技術を利用した研究がなされてきた。本研究では前年度の計画と方法を更に発展させていくつかの成果と次の研究への足がかりを得ることができた。 1)データベースの管理と蓄積 データベースは新しいワークステーション(Indigo2)への移植が完成し高速化と操作性の向上が達成された。また、スキーマに関しても見直しを行って、血液生化学データや検査プロトコール、タスク、検査条件などの項目を追加してデータ解析やレポートのために情報を提供できるようにした。本研究で開発したワークシート方式のインターフェイスはデータの検索、管理、画像処理システムの連結に有用であった。 2)ファジ-理論を用いたモデル解析法の開発 3コンパートメント3パラメータのモデル解析に対して、処理時間の短縮と最適パラメータの決定のためにファジ-理論を応用した。シミュレーションの結果、次の探索点の決定にファジ-推論を応用した場合、雑音の多いデータに対して演算時間の短縮に効果があることがわかった。また、最小自乗法の中に含まれていない組織内の血液量や雑音に対するウェイトの算出にファジ-推論を応用し、シミュレーションデータに関して妥当な結果を得た。今後は各ピクセル毎に対応できるように処理を広げ、パラメトリック画像の作成に適応する方法を検討したい。 3)フラクタル次元を用いた画像処理法の開発 フラクタル次元を用いて、MRI脳画像から自動的に輪郭を抽出するためのフィルターを開発した。また、心筋機能画像のテクスチャー解析にフランクタル次元を応用した。
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[Publications] 外山 比南子: "核医学画像処理システムにおける汎用データベースの利用" 映像情報. 24(26). 1531-1538 (1992)
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[Publications] 外山 比南子: "PETの医学利用" RADIO ISOTOPES. 2(6). 365-376 (1993)
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[Publications] 外山 比南子、木村 裕一: "モデル解析" 核医学. 30(12). 1497-1501 (1993)
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[Publications] 外山 比南子: "PET施設におけるコンピュータシステム" PET通信. 6. 15-17 (1994)
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[Publications] 谷崎 直昭、岡村 哲也、千田 道雄、外山 比南子、石井 賢二: "弾性モデルに基づく脳PET画像のROI自動設定システム" 核医学. 31(10). 1157-1166 (1994)