• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1993 Fiscal Year Annual Research Report

ラット脳ドーパミン代謝の調節機構

Research Project

Project/Area Number 05670801
Research InstitutionToyama Medical and Pharmaceutical University

Principal Investigator

倉知 正佳  富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (80019603)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 谷井 靖之  富山医科薬科大学, 附属病院, 助手 (80227206)
柴田 良子  富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (40216023)
鈴木 道雄  富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (40236013)
Keywordsドーパミン代謝 / デカン酸ハロペリドール / 前頭前野 / 嗅内皮質
Research Abstract

(1)抗精神病薬慢性投与におけるラット脳ドーパミン(DA)代謝の耐性現象
デカン酸ハロペリドール(ハロペリドールとして40mg eq/kg)またはその溶媒をラットに筋注し、1、3、6と11日後に、前頭前野、線条体と外側扁桃体のDA代謝の変化を電気化学検出器付高速液体クロマトグラフで測定した。その結果、1日後には3部位とともにDA代謝産物(HVA)の著しい増加がみられたが、3日後にはいずれも有意に減衰し、11日後では、対照群の115-133%にまで戻った。この間のハロペリドール血中濃度は6.5〜3.3ng/mlで臨床的治療濃度に対応していた。以上のように、前頭前野でもDA代謝の耐性が他の部位と同程度に認められた。
(2)左嗅内皮質損傷ラットのドーパミン(DA)代謝の変化
ラット左嗅内皮質にキノリン酸75nM0.7μlを脳定位装置で注入し、その皮質ニューロンを破壊し、2週と4週後の脳DA代謝の変化を5部位で測定した。その結果、2週後には、前頭前野、側坐核、および扁桃体のDOPACまたはHVAが減少したが、4週後には元に戻った。扁桃体では2週後にDAが減少したが、4週後には逆に対照の120%にまで増加した。線条体に有意な変化はなかった。以上の所見は、嗅内皮質のニューロンがとくに扁桃体のDA活性に影響を及ぼしていることを示唆する。

URL: 

Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi