1993 Fiscal Year Annual Research Report
分子生物学的手法を用いた精神異常惹起物質投与動物における異常発現蛋白の同定と病態
Project/Area Number |
05670810
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
白川 治 神戸大学, 医学部・附属病院, 助手 (40243307)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 登 神戸大学, 医学部・附属病院, 医員
西野 直樹 神戸大学, 医学部, 講師 (30218177)
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Keywords | フェンサイクリジン / メタンフェタミン / 精神分裂病 / 動物モデル |
Research Abstract |
1.cDNAが入手可能であった機能がよくわかっていないカルシウム結合蛋白(特に、神経特異的ビジニン類似蛋白)のメッセンジャーRNA発現の変化を、ノザンブロティングによりアンフェタミンやフェンサイクリジン急性投与ラットの大脳辺縁系を中心に時間経過を考慮して調べた。最終的な結果ではないが、側坐核、嗅内皮質等、いくつかの部位で時間依存的な変化がみられることが明かになりつつある。この結果は平成5年度3月に学会発表の予定である。 2.メッセンジャーRNAの微量定量法の確立するため、reverse transcriptase-polymerase chain reaction(RT-PCR)を用いる方法を検討してきたが、厳密な定量化が極めて困難であった。最終的に死後脳において標的物質の変化を検討することを考慮すると、むしろ合成ペプチドを用いて標的物質に対する抗体を作製し、ウェスタンブッロティングにより定量化する方法が妥当と考えられた。cDNAが入手可能で比較的発現の多いメッセンジャーRNAについてはノザンブロティングで定量し、それ以外では合成ペプチドを用いて標的蛋白に対する抗体を作製することを原則とする方向が妥当であると思われた。 現在では合成ペプチドを用いた特異抗体の作製に着手している。subtractive cDNAクローニングについては、まずフェンサイクリジン急性投与ラットの辺縁系皮質において検討中である。
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