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1994 Fiscal Year Annual Research Report

甲状腺刺激ホルモン受容体のエピトープマッピングとバセドウ病の病型分類

Research Project

Project/Area Number 05670851
Research Institution山梨医科大学

Principal Investigator

原口 和貴  山梨医科大学, 医学部, 助手 (70165009)

KeywordsTSH受容体 / バセドウ病 / 甲状腺機能抗体 / 脂肪細胞 / 細胞内ループ
Research Abstract

我々は甲状腺刺激ホルモン受容体(TSHR)の細胞内第二ループのヘリクス構造に注目し、この疎水性アミノ酸を変異せしめ、変異受容体の情報伝達について検討した。その結果変異を起こした多くの受容体で、アデニル酸シクラーゼの活性化能の低下がみられることにより、ヘリクス構造が重要な役割を有することを証明した。なお、TSH結合能においては何ら差異を認めなかった。そこでバセドウ病患者血清を用いて変異受容体を刺激したが、その変異TSHRへの刺激能は正常TSHRに対する刺激能に比例することより、バセドウ病患者血清は細胞内の変異により引き起こされるTSHR情報伝達能の変化を認識しないものと考えられた。
次に我々は、ラット脂肪細胞にTSHRのcDNAを発見し、これをクローニングした。アミノ酸構造はラット甲状腺におけるものと全く同じであった。そこで遊離脂肪細胞を用いて実験を行なったところ、これが高濃度のTSH刺激によりlipolysisを促進することを認めた。また、可溶化した脂肪細胞のTSH受容体はTSHに高親和性を有しており、バセドウ病患者IgGもこれを認識し、結合した。このことにより、バセドウ病患者血中に増加する遊離脂肪酸生成の成因として、バセドウ病患者血清が、そのTSHR刺激能を介してlipolysisを促進する可能性を考慮し、現在、高力価のIgGを用いて研究中である。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Haraguchi,K.et al.: "Disruption of the first extracellular loop of thyrotropin receptor prevents ligand binding." Life Sciences. 55. 961-968 (1994)

  • [Publications] Haraguchi,K.et al.: "Thyrotropin-dependent desensitization by Chinese hamster ovary cells that express the recombinant human thyrotrophin receptor." J.Endocrinol.139. 425-429 (1993)

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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