1995 Fiscal Year Annual Research Report
重症感染症下におけるアミノ酸主体高カロリー輸液と蛋白代謝に関する研究
Project/Area Number |
05670995
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
吉川 恵次 新潟大学, 医学部・附属病院, 助教授 (60143765)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 信昭 新潟大学, 医学部・附属病院, 講師 (90215822)
田宮 洋一 新潟大学, 医学部・附属病院, 助教授 (70163681)
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Keywords | アイソトープ解析法 / 〔1-^<14>C〕-ロイシン / 蛋白代謝 / 重症感染症 / 高カロリー輸液 |
Research Abstract |
体重450〜500gの雄性Wistar系ラットに〔1-^<14>C〕-leucineの持続静注法を実施し,全身蛋白および全身ロイシン代謝動態の解析を行った。当初の予定に比べ,呼気中^<14>CO_2回収系の完成まで時間を要したため、盲腸結紮・穿刺ラット(重症感染モデル)における検討は出来なかった。確立した実験系から得られた測定値は理にかなった値であり,今後重症感染症の蛋白,ロイシン代謝研究に役立てたい。 すなわち,市販のアミノ酸製剤:プロテアミン12に〔1-^<14>C〕-ロイシンを混じ,1.0ml/100g/hrの速度で持続静注した。(これは、ロイシン2.73mg/kg/day,^<14>C-ロイシン250nCi/100g/hrに相当する)。投与開始後2時間目,4時間目で呼気の回収と採血を行い,分析に供した。4時間目では血漿中^<14>C-ロイシン比活性と呼気中^<14>CO_2放射能のplateauが得られ,これらの実測値から次の値が算出された。血漿ロイシンflux(平均値以下も同様):1334mg/kg/day,ロイシン酸化速度:425mg/kg/day,蛋白合成に取り込まれるロイシン速度(量):909mg/kg/day,蛋白合成速度:11.6g/kg/day,アミノ酸酸化速度:5.5g/kg/day,蛋白分解速度:14.7g/kg/dayであった。
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Research Products
(2 results)