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1993 Fiscal Year Annual Research Report

敗血症などの代謝亢進状態における臓器酸素化指標としての消化管トノメーターの有用性

Research Project

Project/Area Number 05671000
Research InstitutionHamamatsu University School of Medicine

Principal Investigator

青木 克憲  浜松医科大学, 医学部, 助教授 (20124927)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 金子 寛  浜松医科大学, 医学部, 助手 (10204562)
中井 勝彦  浜松医科大学, 医学部, 講師 (50217642)
土井 松幸  浜松医科大学, 医学部, 講師 (10155616)
馬場 正三  浜松医科大学, 医学部, 教授 (40107818)
Keywords消化管トノメーター / 敗血症 / 外傷性ショック / 臓器障害 / 代謝亢進状態 / 組織酸素 / ドーパミン / PGE_1
Research Abstract

1多発外傷、重症熱傷などの外傷性ショック10例、食道癌、腹部大動脈瘤などの大手術後5例を対象に、臓器酸素化指標としての消化管トノメーターの有用性について検討した。
2胃トノメーターによる胃粘膜内pH値(pHi)は、外傷性ショックからの蘇生後、及び大手術直後には7.310±0.046に低下したが、12時間後にはさらに7.295±0.027に低下した。しかし、24-48時間後には正常値へ復した。侵襲直後24時間における消化管虚血と、その後に生ずる敗血症との関連が示唆された。
3pHi値と有意の相関を示したものは、乳酸値(r=-0.079)、IL-6値(r=0.565)、TAT値(r=-0.642)、PAI-1値(r=-0.634)、好中球エラスターゼ値(r=-0.622)であり、臓器障害の種々の誘因との密接な関連が示唆された。
4敗血症における代謝亢進状態(SVR↓、CO↑、DO_2↑、VO_2↓、VO_2/DO_2↓)とpHiの変動は必ずしも一致しないが、病勢の早期予知及び予後判断に、よく反映されていた。
5組織酸素摂取率の低下に対して、全例Dopamineを使用したが、第2年度には、PGE_1の効果を検討することにした。
6胃液pH値とpHi値との間には、有意の相関は認められなかった。
以上により、外傷性ショック後及び大手術後における臓器酸素化指標として、また、敗血症における臓器障害の予知あるいは予後指標として、消化管トノメーターの有用性を示唆するデータが得られたが、今後は症例を重ねると同時に、酸素摂取率の低下した組織をいかに改善させ、そしてトノメーターがその指標となり得るかを課題として検討する。

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Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

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