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1993 Fiscal Year Annual Research Report

臓器移植におけるキメラ成立機序とドナー免疫担当細胞遊走現象の意義-特異的免疫抑制法への応用-

Research Project

Project/Area Number 05671020
Research InstitutionNara Medical University

Principal Investigator

金廣 裕道  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (30204580)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中島 祥介  奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (00142381)
Keywords臓器移植 / キメラ / ドナー骨髄細胞
Research Abstract

本年度は雑種成犬及びビーグル犬を用いて同種肝移植を施行した。また、ドナー犬より末梢血リンパ球及び腸間膜リンパ節よりリンパ球を分離採取した。
1)肝移植実験のコントロール群の生存日数は7-10日で、出血死、腹膜炎以外は全例拒絶反応で死亡した。このことより、ドナー、レシピエントの組み合わせはほぼMHCincompatibleと考えられた。移植肝のAspiration Cytologyを施行し検討したが、移植犬の状態により経日的採取はやや困難であったが、長期生存犬の場合には可能と考えられた。
2)末梢血リンパ球や腸間膜リンパ節リンパ球は1×10^9以上採取可能で凍結保存状態も良好であった。移植前に、ドナー、レシピエントのClassIタイピング及びDNA-DLAタイピングは本年度は手技上の問題で困難であったが、現在さらに、条件を変えて検討中である。また、ドナー肝組織からのコラゲナーゼ消化によるリンパ球採取は酵素濃度の条件を検討中であり、現在採取細胞数は十分量ではない。
3)肝移植実験はコントロール群の作成は良好であり、種々の細胞サンプル採取、保存も問題なく行いえている。免疫抑制剤投与群も作成可能であると考える。
4)ドナー、レシピエントのClassIタイピング、DNA-DLAタイピングは今後手技上の問題点を解決しなければならない。ドナー、レシピエントのMHCの反応性については今後MLRによる反応性により組み合わせを決める方法も検討する予定である。移植肝からのAspiration Cytologyは一応採取可能であり、このサンプルもMLRに応用可能と考えられる。

URL: 

Published: 1995-03-23   Modified: 2016-04-21  

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