1995 Fiscal Year Annual Research Report
ケトン体及びfiber投与によるBacterial Translocation抑制に関する研究
Project/Area Number |
05671024
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
島崎 修次 杏林大学, 医学部, 教授 (90028689)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
行岡 哲男 杏林大学, 医学部, 助教授 (00182668)
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Keywords | Bacteria Tranlocation / 腸内細菌 / 経腸栄養 |
Research Abstract |
本年度は腸管のエネルギー基質とされているケトン体と腸管の機械的刺激物質である食物繊維を経口的に投与し、BTに及ぼす影響をラットの熱傷モデルで検討した。ratの背部に20%TBSAIII度熱傷を作成した。作成後、約12時間毎に4.9%β-ヒドロキシ酪酸を経口投与した(ケトン体群)。また、3%食物繊維溶液(グアガム+ペクチン)を投与する食物繊維群・双方を投与するケトン体食物繊維群に群分けした。対照として、ケトン体と同濃度のNaを含むコントロール群・同カロリーの糖質を含むグルコース群を設けた。72時間後に無菌的に開腹し腸間膜リンパ節(MLN)、肝、脾、盲腸を摘出し37℃24時間培養した。BTの評価は細菌移行の程度として臓器重量あたりの細菌のコロニー数(CFU:colony-forming unit)と組織への細菌移行の頻度として発現率(Incidence)で行った。結果は以下の通りであった。 group コントロール群 228.4±83.6 100% グルコース群 148.8±85.7 100% 食物繊維群 32.3±26.3^* 100% ケトン体群 11.0±16.5^* 37.5%^<**> 食物繊維+ケトン体群 5.0±7.0 37.5%^<**> ^*:vsコントロール、グルコース群;p<0.05 ^<**>:vsコントロール、グルコース、食物繊維群;p<0.05 本実験系において、ケトン体は熱傷急性期のBTを程度、頻度とも抑制した。食物繊維は程度を抑制し得た。
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