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1993 Fiscal Year Annual Research Report

肝細胞癌における細胞周期制御機構とその遺伝子治療への応用に関する研究

Research Project

Project/Area Number 05671057
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

原田 明生  名古屋大学, 医学部, 講師 (50198909)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 笠井 保志  名古屋大学, 医学部, 医員
高木 弘  名古屋大学, 医学部, 教授 (70154755)
Keywords肝細胞癌 / サイクリン / 細胞周期 / 転写領域 / 遺伝子治療
Research Abstract

初めに、サイクリン遺伝子と肝細胞癌との関連を検討するために、3種類の癌セルラインと8例の肝細胞癌症例の癌部および非癌部よりRNAを抽出し、RT-PCR法をもちいて各サイクリン遺伝子の発現を検討した。3種類の癌セルラインでは、サイクリンA・B・D遺伝子すべての発現増加を認めた。次に肝細胞癌症例8例では、サイクリンA遺伝子の発現は、5例において癌部では非癌部に比べて発現の増加を認めた。また、他の3例はともに発現を認めないが、または癌部・非癌部ともに同程度の発現であった。サイクリンB・D遺伝子に関しては、この8例の肝細胞癌症例では一定の傾向を認めなかった。この結果は、肝細胞癌におけるサイクリンA遺伝子の何らかの関与を示唆するものであり、今後さらに症例を増やし検討する予定である。また、mRNAレベルの発現だけではなく、蛋白レベルでの発現様式を検討するために、Western blot法を用いるとともに可能ならば免疫組織学的検討を行いその局在等もあわせて検討する予定である。
次に、ラット肝再生モデルを用いて肝再生時のサイクリンA遺伝子の発現様式を検討した。サイクリンA遺伝子の発現は肝細胞周期を反映し、肝切除後経時的な発現増加を認めた。今後は、genomic libraryをスクリーニングしサイクリンA遺伝子転写領域のクローニングとその構造解析を行っていくが、このことは肝細胞癌や正常肝細胞をターゲットにした遺伝子治療用ベクターの開発に有用であると考えられる。

URL: 

Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

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