1993 Fiscal Year Annual Research Report
食道胃静脈瘤硬化療法におけるその治療効果の判定法に関する研究
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05671092
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
鈴木 博昭 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70056696)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥脇 秀一郎 東京慈恵会医科大学, 内視鏡科, 助手 (00233487)
藤崎 順子 東京慈恵会医科大学, 内視鏡科, 助手 (00231564)
秋庭 宏紀 東京慈恵会医科大学, 内視鏡科, 助手 (10212432)
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Keywords | 食道胃静脈瘤硬化療法 / 内視鏡的静脈瘤結紮術 / 超音波内視鏡 |
Research Abstract |
平成5年度の食道胃静脈瘤症例については内視鏡的硬化療法(EIS)および内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)との併用例については緊急例、待期例、予防例およびChild A,B,C別に分類し、登録した。治療症例はEIS例30例、EIS+EVL例30例である。EISはAethoxysklerol(AS)の血管内外注入法で行った。 治療後の経時的変化は最初1週間毎に3回、次いで3カ月毎に2回それ以後は6ケ月毎に経過観察している。 治療前と治療後1ケ月、3カ月目に超音波内視鏡(20MHz細径プローブ法)にて治療効果を検査し、内視鏡所見上の表面の変化を対比した。 治療後の線維化の程度、細胞浸潤の程度は生検標本で病理組織学的に検討した。現在までに得た知見は次のとおりである。 1.EISでは静脈瘤を完全に消失させるのに60〜80mlのASを要し、4週間の治療期間が必要であった。 2.EISとEVLを併用することによって、2〜3週間の治療期間で治療できた硬化剤は20〜30mlであった。 3.内視鏡的には静脈瘤の消失、発赤所見の消失が得られ、超音波内視鏡所見では術前の低エコー領域は高エコーに変化した。
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[Publications] 鈴木博昭: "超音波内視鏡-細径プローブの現況とその期待(討論会)" 消化器内視鏡. 5. 253-262 (1993)
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[Publications] 鈴木博昭: "消化管疾患に対する管腔内視鏡下治療" 病態生理. 12. 673-681 (1993)
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[Publications] 藤川 亨: "食道静脈瘤出血に対して内視鏡的硬化療法が奏効している小児肝前性門脈閉塞症の1例" 消化器内視鏡. 5. 1509-1514 (1993)
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[Publications] 大政良二: "消化管出血" 臨床透析. 9. 826-828 (1993)
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[Publications] 鈴木博昭: "最新内科学大系" 中山書店, 15 (1993)
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[Publications] 鈴木博昭: "医科学大事典 最新医療情報1993" 講談社, 2 (1993)