1993 Fiscal Year Annual Research Report
虚血脳における神経細胞孔の病態 細胞分子生物学的解析
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05671158
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
上村 喜彦 京都大学, 医学部, 助手 (70231173)
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Keywords | 脳虚血 / 神経細胞死 / 分子生物学 |
Research Abstract |
1)ラット一過性脳虚血モデルにおいて虚血耐性現象にHSP70の発現が関与することを報告した.つまり、非致死的虚血を前もって与えておくと、2日後に致死的虚血を起こしても細胞死が引き起こされないことにHSP70の発現が相関することによりその関与を指摘した 2)ラット局所脳虚血モデルにおいてHSP70の発現は脳梗塞に陥いる周辺部の生存神経細胞に発現すること、HSP70mRNAは虚血作成後4-8時間後に発現のピークがあるのに対し、HSP27、HSP47mRNAの発現は24-48時間後にピークがありその発現様式に差のあることが判明した. 3)ラット局所脳虚血モデルにおいてPDGFmRNA,蛋白の発現を調べると虚血作成後8時間後で梗塞内の死にゆく神経細胞内にPDGFの発現があること、また梗塞周辺部の生存する神経細胞内にも1-4日後まで発現することがわかった。また梗塞内に浸潤するマクロファージにも5-7日後を中心にPDGFの発現がみられた。mRNAもノーザンブロット法で発現の上昇がみられた
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Shogo Nishi: "Ischemic tolerance due to the induction of HSP70 in" Brain Research. 615. 281-288 (1993)
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[Publications] Koji Iihara: "Ischemia induces the expression of PDGF-B chain in neurons..." Journal of Cerebral blood Flow and Metabolism. (発表予定). (1994)