1993 Fiscal Year Annual Research Report
Arnold-Chiari奇形の脳幹機能障害に関する電気生理学的研究
Project/Area Number |
05671168
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Research Institution | Kochi Medical School |
Principal Investigator |
森 惟明 高知医科大学, 医学部, 教授 (60026937)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 貴志 高知医科大学, 医学部, 助手 (90243823)
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Keywords | ABR / SEP / blink reflex / brainstem function / Arnold-Chiari malformation / myelomeningocele |
Research Abstract |
1.臨床研究において、ABR、SEP、Blink reflexの測定を行い、Arnold-Chiari奇形においては、 (1)蝸牛神経の伝導時間が成長にともない延長する。 (2)下位頚神経の伝導時間も成長にともないい延長する。 (3)脳幹内の伝導時間は成長にともない短縮し正常化する。 (4)脳幹の機能障害は奇形の程度に必ずしも相関しない。 (5)蝸牛神経が強く伸展されている症例では、高頻度に延髄レベルの機能障害が存在する。 等の新しい知見が得られた。これらのデータは、下記学会にて発表し、かつ論文投稿中である。 (1)Blink reflex in Chiari type II malformation with special reference to its usefulness in the evaluation of brainstem dysfunction. (1993年、The International Society for Pediatric Neurosurgeryにて発表、Child's Nerv Systに投稿中) (2)Electrophysiological studies on brainstem function in patients with myelomeningocele. (1994年、The American Society for Pediatric Neurosurgeryにて発表、Pediatric Neurosurgeryに投稿中) 2.基礎的研究はMyeloschisisラットモデルの作成がむずかしく、さらにラットでの誘発電位の測定が技術的に困難である。平成6年、再度の試みを予定している。
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