• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1993 Fiscal Year Annual Research Report

脳腫瘍におけるアポトーシスの誘導とその関連遺伝子の単離

Research Project

Project/Area Number 05671169
Research Institution佐賀医科大学

Principal Investigator

白石 哲也  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (70206275)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田渕 和雄  佐賀医科大学, 医学部, 教授 (50116480)
木原 俊一  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (30253610)
中川 摂子  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (00253609)
Keywords脳腫瘍 / アポトーシス / Fas抗原
Research Abstract

4種類の培養グリオーマ細胞株にメタノール、DMSO、ACNUなどを作用させて細胞死を誘導し、光顕および電顕像にてアポトーシスに特徴的な形態変化を観察できた。またDNA電気泳動にて約180bpのDNA fragmentationも確認でき、グリオーマ細胞にもアポトーシスが誘導できることが証明された。Fas抗原の発現は4株とも認められたが、抗Fas抗体にてアポトーシスが誘導できたのはT98G細胞のみであった。T98G細胞はアポトーシスを抑制するBcl-2蛋白も高発現しており、抗Fas抗体がBcl-2の作用を克服できることが示された。また脳腫瘍生検組織にGavrieliらのin situ nick end-labeling法を応用し、組織上でDNAの断片化を可視化した。悪性リンパ腫・髄芽腫・神経膠芽腫などで染色された細胞の割合(アポトーシスインデックス)は0〜9%であった。このインデックスは増殖能と正の相関があることが認められた。また脳腫瘍生検組織でBcl-2蛋白の発現を検討したところ、増殖能が低い腫瘍群でBcl-2蛋白の発現が高く、これらの腫瘍群はアポトーシスを抑制することで腫瘍細胞の生存を延長している可能性が考えられた。脳腫瘍組織でのFas抗原の高発現がグリオーマで確認されている。現在ラットFas抗原のリガンドが長田博士らによって同定されているが、ヒトのFas抗原に対するリガンドが同定されれば、アポトーシス誘導療法の開発に具体的進展が得られるものと期待している。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 田渕和雄: "脳腫瘍の分子生物学的特性" 脳神経外科. 21. 677-696 (1993)

  • [Publications] 白石哲也: "抗Fas抗体による培養グリオーマ細胞のapoptosis誘導" 神経化学. 32. 100-102 (1993)

URL: 

Published: 1995-03-23   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi