1994 Fiscal Year Annual Research Report
実験脳腫瘍における局所化学療法の新しい投与方法の開発
Project/Area Number |
05671190
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
志村 俊郎 日本医科大学, 医学部, 助教授 (90110973)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中澤 省三 日本医科大学, 医学部, 教授 (00060351)
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Keywords | Experimental / Brain tumor / local chemotherapy / continuous / histopathology / MRI / Now / method |
Research Abstract |
平成6年度の研究実績の概要を報告いたします。平成5年度に確立した本治療実験モデルを使用し、Alzet mini浸透圧ポンプを使用し、抗癌剤投与群に、再現性の高い治療効果による腫瘍壊死像を動物実験用MRIにて確認した。このことは、中国にて1994年5月に開催された第3回日中友好脳外科学会で研究代表者志村俊郎が口演発表し、現在「脳神経外科速報」に誌上発表準備中であります。 本年度に達成された研究実績は具体的には以下のごとくであります。 (1)本実験モデルはshamコントロールに比し、腫瘍壊死像を有意に多く形成していた。特にFluorouracil群でこの壊死像は顕著であった。 (2)次におこなわれた事は、この一つのdrug delivery systemであるAlzet mini浸透圧ポンプで形成された腫瘍壊死における^3H-Fluorouracilの標識率は辺縁部腫瘍に比し中心部で著しく高かった。 (3)研究遂行上生じた学術上の問題としては、平成5年度研究実績報告書でも一部述べたごとく、腫瘍辺縁部にポンプの脳内注入用カニユ-レが挿入された場合、正常脳組織II傍にAcute toxic inflamationが生じることである。この為に注入カニユ-レはより正確な脳定位装置で腫瘍中心部に挿入する必要を生じた。上記の本年度達成された実績は平成7年度日本脳神経外科学会総会に発表予定である。
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