1995 Fiscal Year Annual Research Report
実験脳腫瘍における局所化学療法の新しい投与方法の開発
Project/Area Number |
05671190
|
Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
志村 俊郎 日本医科大学, 医学部, 助教授 (90110973)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺本 明 日本医科大学, 医学部, 教授 (60231445)
|
Keywords | Experimental / Brain tumor / local chomotherapy / continuous / histopathology / MRI / New / method |
Research Abstract |
平成7年度の研究実績の概要を報告いたします。平成5年度に確立した本治療実験モデルを使用し,Alzet mini浸透圧ポンプ(モデル2001)により平成6年度には抗癌剤投与群に再現性の高い治療効果による腫瘍壊死像を光顕および免疫組織学的検索にて証明した。本年度は最も強い腫瘍壊死所見を呈した^3H-Fluoroceracil投与群において正常脳組織,腫瘍浸潤部,脳腫瘍辺縁部,脳腫瘍中心部にみられたトリチウム顆粒を光顕オートラジオグラフイ-にて観察し,各部位ごとの標識率を検討した。その結果正常脳組織へのトリチウムの取り込みは極めて少なかったのに対し脳腫瘍辺縁部には有意な取り込みがみられた。しかしながら脳腫瘍中心部のトリチウムの取り込みは少なかった。また本法を施工した脳腫瘍組織にみられたacute toxic inflamationは重要な神経毒性の組織学的な警告因子であり遺伝子療法等の局所化学療法においても合併症についての示唆に富む所見と思われた。 尚本研究は「ラット実験脳腫瘍における抗癌剤持続局所注入療法の病理組織学的およびオートラジオグラフイ-法による研究」で雑誌「脳神経外科」に投稿中である
|
Research Products
(1 results)