1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05671197
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
福林 徹 筑波大学, 臨床医学系, 助教授 (70114626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇川 康二 筑波大学, 臨床医学系, 助手 (40213409)
新津 守 筑波大学, 臨床医学系, 助手 (50251062)
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Keywords | 膝前十字靭帯再建 / 筋萎縮 / MRI / 筋力計測 / 筋力トレーニング |
Research Abstract |
半腱様筋腱と薄筋腱を用いた前十字靭帯再建術施行患者47名を対象として術後1年の時点を中心にMRIにより、大腿四頭筋とハムストリングの連続軸写撮影を行い、その断面積より筋全体の体積を計測した。またCybex III-350を用いて膝関節伸展と屈曲のピークトルクを計測した。 結果 健側に比較して手術例は伸筋屈筋の総合計で92%、伸筋側で92%、屈筋側で91%と約1割弱の筋萎縮を見た。筋コンポーネント別に見ると伸筋側では内側広筋91%、中間広筋981%、外側広筋96%、直筋94%、と筋萎縮が内側広筋、中間広筋にやや目立つ傾向にあった。屈筋側では半腱様筋60%、半膜様筋105%、薄筋71%、大腿二頭筋101%と前十字靭帯再建のため腱採取を行った半腱様筋と薄筋に萎縮が目立ち、かわりに近接する半膜様筋と大腿二頭筋に軽度ではあるが代償性肥大が確認された。なお腱採取を行った半腱様筋と薄筋では明らかな腱の再生は見られなかった。筋力の健側比は60deg/sec、180deg/secの各角速度で膝伸展90%、93%、膝屈曲92%、94%であり筋体積同様1割弱の低下を見た。筋体積と筋力の相関を見るに、患側膝伸展でR=0.39、膝屈曲でR=0.62、膝伸展でR=0.53、患側膝屈曲でR=0.57と中等度の相関を見た。
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