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1993 Fiscal Year Annual Research Report

靭帯組織修復過程における細胞外マトリクス構成分子直接投与の影響に関する実験的研究

Research Project

Project/Area Number 05671202
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

酒井 宏哉  東京大学, 医学部(病), 助手 (40205711)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 黒川 高秀  東京大学, 医学部(病), 教授 (90010298)
中村 耕三  東京大学, 医学部(病), 助教授 (60126133)
織田 弘美  東京大学, 医学部(病), 講師 (60101698)
福井 尚志  東京大学, 医学部(病), 助手
Keywords組織修復 / 膝内側々副靭帯 / 細胞間基質 / ポリカーボネート膜 / コラーゲン
Research Abstract

本年度はまず実験系の確立を目的に研究を行なった。修復過程をみるための組織としては膝内側々副靭帯を選択した。当初は靭帯切離後創外固定を行なう予定であったが、靭帯を横切して生体内で観察すると、修復を観察するのに適切な2mm程度のギャップが生ずることと、このギャップは膝の屈伸でも大きく変化しないことから外固定は行なわないこととした。ついでマトリックス成分の投与法を検討した。当初は注射器による直接注入を検討したが注入してみると投与した成分が均等に修復部分に存在しないことが明らかになった。このためマトリックス成分のキャリヤーとしてポリカーボネート膜(ニュクレオポア・フィルター)を用いることとした。この膜をコラーゲン溶液中で処理し、抗コラーゲン抗体を用いて免疫染色を行ないコラーゲン溶液が浸透し、コラーゲンが膜に固着していることを確認した。ついでポリカーボネート膜自身が異物反応を起こさないことを確認した。以上の予備実験をもとにヒト骨から抽出したI型コラーゲンと関節軟骨から抽出したII型コラーゲンを用いてポリカーボネート膜をコーティングした。家兎の内側々副靭帯を鋭的に横切してギャップを生ぜしめた後、切断靭帯の裏側にポリカーボネート膜を縫着した。切断後3週を経て靭帯を摘出し、組織学的検討を加えた。コラーゲンでコートした膜を用いた群は対照群よりも炎症反応が少なく良好な修復過程を示した。

URL: 

Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

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