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1993 Fiscal Year Annual Research Report

人工関節金属材料のメチルメタクリレートによるプレコーティングに関する研究

Research Project

Project/Area Number 05671205
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

森田 定雄  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (20202426)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 長谷川 清一郎  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (00237968)
Keywords人工関節 / 骨セメント / 人工材料 / 生体材料
Research Abstract

1)アクリル樹脂と骨セメントとの結合の実験.アクリルの板とアクリル製の円柱形の棒を市販の骨セメント(CMW3)で接着させた後,インストロン型万能試験機にて,引張試験を行い接着力を計測した.この際セメントのモノマーとポリマーを混ぜてから接着させるまでの時間を1分から8分まで変化させ比較検討した.結果;接着力は経時的に低下することがわかった.アクリルどうしの接着の面からは,骨セメントは重合開始後,可及的に早期に使用することが好ましいことが明らかとなった.
2)金属の4-METAセメントコーティングの実験.金属(ステンレス鋼)円柱の表面に4-METAセメントを塗布し重合させる.このコーティングに用いるセメントのポリマー:モノマーの比は数種類組合せの検討の結果,1:0.8程度が最もコーティングしやすいことがわかった.この比でコーティングした金属棒を市販の骨セメント(CMW3)で金属円筒に固定した.この際市販の骨セメントに挿入するタイミングは,1)の結果を踏まえ,早めのタイミングとしモノマーとポリマーを混ぜて2分経過した状態の骨セメントとした.骨セメント重合後,引張試験を行い結合力を計測した.対照としてコーティングを行っていない金属円柱を直接市販の骨セメントで固定したものを同様に引き抜き試験を行った.結果;4-METAセメントでコーティングしたものは対照の約6倍の結合力を示した.従って4-METAセメントによるコーティングは金属材料を骨セメントで固定するときの固定力を高める手段として有効なことが明らかとなった.
3)生体内での接着性の劣化が見られないことの確認;2)と同様に作成した試料を摂氏37度の生理的食塩水に1ヶ月間浸漬し,引張試験を行う予定.現在まで数本の試験を行ったが,接着力の低下は起きていない.

URL: 

Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

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