1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05671227
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
坂田 悍教 埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (80178558)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日野原 真一 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (20199011)
大森 祐宏 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (90213876)
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Keywords | 末梢神経 / 絞扼性神経障害 / 血流 / マイクロスフェアー |
Research Abstract |
平成6年度 1,末梢神経牽引時における血流変化 家兎坐骨神経の血流量測定:挿管全麻下、左心房にカテーテル挿入後、非放射性カラーマイクロスフェアー(MSと略す,直径15mu)を600-1000万個を注入、屠殺後、坐骨神経を摘出、この組織よりMSを抽出し、輝線血球計数計を使用してMSの数を測定した。 結果:筋肉、皮膚、内蔵臓器では30-60個(1mm2)のMSが計測されたが、坐骨神経では1-5個(1mm2)であった。 結論:非放射性MS法における筋肉、皮膚などでは血流量の測定は可能であるが、末梢神経の血流量測定は確立したものと成らなかった。さらに、改良して確立したものとする。 慢性絞扼性末梢神経障害モデル 慢性絞扼性末梢神経障害の病態解明のための実験モデルとして、silicone tube・圧迫バネなど神経に直接障害を与える方法が報告されている。これでは神経内の血流状態やより生理的な神経病態を把握し得ず、神経を直接傷害しないモデルを作成する。 方法:家兎の肘関節前面で上腕骨を露出し、内側上顆の骨皮質下、肘部管に向かい直径1.2mm、長さ12mmの裸子を挿入、この時全く尺骨神経は露出していない。この家兎をトレッドミル上で肘関節へ1時間/1日の運動負荷を加え、慢性絞扼性末梢神経障害モデルを作成する。 実験経過:現在最長6カ月のモデルまで作成、今後約2年間にわたり神経標本を採取して有髄神経の観察、神経-血管関門、電気生理学的検討を加え、この実験モデルを確立する。
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Research Products
(1 results)