1993 Fiscal Year Annual Research Report
肺高血圧における一酸化窒素吸入の選択的肺動脈圧降下作用と血管病変抑制作用
Project/Area Number |
05671259
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
丸山 一男 三重大学, 医学部・附属病院, 講師 (20181828)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宗行 万之助 三重大学, 医学部, 教授 (50077583)
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Keywords | 一酸化窒素 / 肺高血圧 |
Research Abstract |
ラットにおけるモノクロタリン肺高血圧の誘導はラットの種差によって、程度が異なることが明らかとなった。すなわち、WiatarラットはSDラットに比し肺高血圧を誘導しにくい。このことは、文献的にWiatarラットを用いているグループは105mg/kgのモノクロタリンを使用しているがSDラットを用いているグループは60mg/kgと使用量が少ない。このラットの種差について指摘した論文は見当らないが、本研究の目的は肺高血圧におけるNOの機能的・器質的役割を明らかにすることであるので、比較的早期に肺高血圧が誘導できるSDラットを使用することとした。NOのNO_2への酸化率をいかにして低くするかが問題となった。この際、NOボンベにすでにNO_2が混在していることが判明し、なおかつその濃度はNO濃度がたかくなると、かなり高くなることが明らかとなった。NOガスは高価なので、できれば高濃度のボンベを用い使用するボンベ本数を少なくしようと考えていたが、高濃度のNOはボンベからでると瞬時にしてNO_2となり、暴露チャンバー内にNO_2が存在することになることを発見した。また、10000ppm以上のボンベでは、NO_2の除去はソーダライムでは困難で、0.1NのNaOHに通すことで除去できることが明らかとなった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Maruyama J.et al.: "Inpairment of the endothelium-dependent response to acetylcholine in hypertensive pulmonary arteries of rats during recovery from chronic hypoxia." American Journal of Physiology:Heart and circulatory physiology. in press. (1994)
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[Publications] Maruyama K.et al: "Effect of nicardipine on pulmonary hypertension after repair of congenital heart defects in early post-operative period" J.Aresthesia. 7. 95-101 (1993)