1993 Fiscal Year Annual Research Report
泌尿器科癌へのIFN-γ遺伝子導入による遺伝子治療の開発
Project/Area Number |
05671313
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
橋村 孝幸 京都大学, 医学部, 講師 (40189478)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗林 景容 京都大学, 医学部, 助手 (10064578)
水谷 陽一 京都大学, 医学部, 助手 (10243031)
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Keywords | 遺伝子治療 / インターフェロン-γ / 膀胱癌 / 腎癌 / MBT-2 / レトロウイルス / リポゾーム |
Research Abstract |
レトロウイルスベクターによりマウス膀胱癌株(MBT2)にin vitroでIFN-γ遺伝子を導入し,IFN-γ産生膀胱癌株(MBT-2/γ)を樹立した.MBT-2/γをマウスに皮下注しても腫瘍形成は認められず,またこのマウスは親株MBT2を拒絶し,抗腫瘍ワクチンの作用を有していた.今年度は,この免疫が特異的であることを示しMBT-2/γクラスI MHC発現の増強を確認した. 1)IFN-γ遺伝子導入マウス膀胱癌細胞(MBT-2/γ)のクラスI MHC発現の程度コントロールとしてMBT2,MBT-2/Neo(MBT2にNeomycin耐性の遺伝子を導入したもの)を用い,FAC SCANにてクラスI MHCの発現を調べた.MBT-2/γではMBT2,MBT-2/Neoに比較してクラスI MHC発現が増強していた. 2)免疫応答の特異性を調べるために、MBT-2/γで免疫したマウスの脾細胞とMBT2を混合して正常マウスに皮下注すると腫瘍は形成されなかった。しかし抗CD8,抗Thyl抗体を入れると腫瘍は形成された。抗CD4抗体では腫瘍は形成されなかった。以上より、CD8陽性T細胞が、今回の抗腫瘍免疫反応に主要な役割を果たしていることが解明された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 橋村孝幸: "膀胱癌細胞へのIFN-γ遺伝子導入による癌免疫療法" 泌尿器科紀要. 39. 1205-1208 (1993)
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[Publications] M.HIURA: "Induction of specific Anti-tumor Immunity by Interferon-γ Gene-transferred Murine Bladder Carcmoma MBT-2" Folia Biologica. 40(in press). (1994)