1993 Fiscal Year Annual Research Report
泌尿生殖器悪性腫瘍における癌抑制遺伝子に関する研究
Project/Area Number |
05671315
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松宮 清美 大阪大学, 医学部, 助手 (90243237)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三木 恒治 大阪大学, 医学部, 講師 (10243239)
並木 幹夫 大阪大学, 医学部, 講師 (70155985)
奥山 明彦 大阪大学, 医学部, 教授 (20093388)
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Keywords | 泌尿生殖器 / 悪性腫瘍 / 癌抑制遺伝子 |
Research Abstract |
泌尿生殖器悪性腫瘍、特に膀胱癌を中心に癌遺伝子、癌抑制遺伝子の遺伝子異常と臨床的分類とのあいだの関連の追及を目的として、初年度に以下の実験を施行した。 1.泌尿生殖器悪性腫瘍における癌抑制遺伝子産物の組織化学的解析 組織化学的解析のため以下のことを施行した。 (1)遺伝子産物の同定のため、治療で得られる病理組織検体の中から癌組織を一部を凍結保存、収集した。 (2)凍結組織から凍結薄切切片を作成し、これに対し現在p53,retinoblastomaなどの癌抑制遺伝子産物に対する特異抗体を用い免疫組織染色を施行した。 (3)検体採取患者の臨床的背景との関連を含めた解析を今後予定している。 2.癌抑制遺伝子の遺伝子解析 泌尿生殖器悪性腫瘍における癌抑制遺伝子の変異、欠損の有無を検討するために以下のことを施行した。 (1)治療で得られる病理組織検体よりDNAを抽出し、検体を集積中である。現在、膀胱癌25例を収集し、DNAを抽出し保存している。 (2)遺伝子解析のためのprimerを設計し、これを作成した。 (3)PCR法にて遺伝子増幅を行ないRFLP法により遺伝子異常の有無を検索した。 (4)変異の有無の検索のためPCR-SSCP法を今後施行の予定としている。
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