1994 Fiscal Year Annual Research Report
泌尿生殖器悪性腫瘍における癌抑制遺伝子に関する研究
Project/Area Number |
05671315
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松宮 清美 大阪大学, 医学部, 助手 (90243237)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三木 恒治 大阪大学, 医学部, 講師 (10243239)
並木 幹夫 大阪大学, 医学部, 助教授 (70155985)
奥山 明彦 大阪大学, 医学部, 教授 (20093388)
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Keywords | 泌尿生殖器 / 悪性腫瘍 / 癌抑制遺伝子 |
Research Abstract |
泌尿生殖器悪性腫瘍、特に移行上皮癌を中心に癌抑制遺伝子と接着分子の1つであるCD44の変異について検討を行った。 1.泌尿生殖器癌におけるヒトCD44バリアントの遺伝子解析 (1)移行上皮癌、腎細胞癌患者において、-80℃にて凍結保存した正常および癌組織の手術標本よりRNAを抽出し、それをRT-PCR法を用いcDNAに合成、southern blot法にてその多様性を解析した。 (2)移行上皮癌8例中6例、腎細胞癌5例中5例にCD44の多様性が検出され、接着分子として転移、浸潤への関与と診断的意義が確認された。 2.移行上皮癌におけるヒトCD44バリアントの免疫組織学的解析 (1)移行上皮癌において、-80℃にて凍結保存した正常および癌組織の手術標本を、CD44バリアント(V5,V6,V7,V10)モノクローナル抗体を用いて酵素抗体法で染色、その発現を検討した。 (2)移行上皮癌においてCD44バリアント、特にV6は、基底膜近傍の細胞に強い発現を認めた。 3.移行上皮癌におけるヒトCD44バリアントの尿中細胞での検討 (1-1)-80℃にて凍結保存しておいた移行上皮癌患者の尿中細胞を、CD44バリアント(V5,V6,V7,V10)モノクローナル抗体を用いて酵素抗体法で染色、その発現を検討した。 (1-2)-80℃にて凍結保存しておいた移行上皮癌患者の尿中細胞より、APGC法でRNAを抽出し、RT-PCR法でcDNAに合成、southern blot法にてその多様性を解析した。 (2)免疫組織化学的に移行上皮癌患者尿中細胞でCD44バリアントの蛋白発現が確認された。また、RT-PCR産物を用いたsouthern blot法でもmRNAレベルでCD44バリアントを確認した。 4.泌尿生殖器癌でおける癌抑制遺伝子の解析 (1)現在解析施行中である。
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Research Products
(1 results)