1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05671316
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
宮川 征男 鳥取大学, 医学部, 教授 (60006781)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸田 稔子 鳥取大学, 医学部, 助手 (10163990)
山根 明文 鳥取大学, 医学部, 助手 (20174758)
平川 真治 鳥取大学, 医学部, 助教授 (00181149)
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Keywords | 精子 / レーザー顕微鏡 / 受精能力 / アクロシン活性 / HOST / 男性不妊 / mid-piece |
Research Abstract |
精子の機能を評価するのに、従来、数・運動率・奇形率などが用いられてきた。しかし、受精能力という点からこの基準の信頼性には疑問がもたれている。レーザー顕微鏡で精子を生の状態で観察し、形態学的に精子の受精能力が判定できるとしたら、これは大変な知見であり、また有用なことである。また、受精能力の評価に用いられているアクロシン活性,HOST(hypoosmotic swelling test)に対して、精子形態がどれ位受精能力を示すか明らかにすることも興味深い。そこで、鳥取大学医学部附属病院に受診した男性不妊患者と正常男性の精液を採取し、一般の精液検査およびレーザー顕微鏡による精子形態の観察とともに、アクロシン活性測定・HOSTを行った。そして、精子検査・レーザー顕微鏡精液検査・アクロシン活性測定・HOSTの結果を整理し、それぞれの相関を分析し、以下の結果を得ている。 1.精子のmid-pieceの長さ、頭部の全面積に対するアクロゾ-マル部の面積比,アクロシン活性,HOSTの結果は正常男性と不妊男性の間で有意差を認めた。 2.mid-pieceの長さ、形態正常精子の率とアクロシン活性とは高い相関を示す。
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