1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05671320
|
Research Institution | Kagawa Medical School |
Principal Investigator |
神野 浩彰 香川医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (40117825)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉元 幹史 香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (10243768)
松岡 則良 香川医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (20165781)
安元 章浩 香川医科大学, 医学部, 助手 (90220160)
|
Keywords | 精子形成 / セルトリー細胞 / 電子顕微鏡 / 免疫組織化学 / 組織培養 / 継代培養 |
Research Abstract |
精子成熟過程におけるセルトリー細胞の役割を解明することを目的として、次の研究を行った。 1.ラット精巣よりセルトリー細胞の単離培養による実験モデルの作成 (1)20日齢のラット精巣より、精細管をミンチ後、トリプシン、コラゲナーゼ処理により得られた細胞、(2)6週齢ラット精細管をミンチ後、トリプシンを加えた後、Ficoll濃度勾配により遠沈して得られた最下層の細胞について10%血清加MEM培地にて培養した。 2.形態的研究:それぞれ得られた細胞について、光顕並びに電顕的観察を行った。いずれの細胞も7〜10日でconfluentの状態に達したが、(1)の細胞は大型の核を有し、電顕的にも明瞭な核小体を認め、形態的にもセルトリー細胞であった。これに対し(2)の細胞は核も小さく、培養後はしばしば紡錘型を示し、長く延びた胞体から、間細胞あるいは間質の繊維芽細胞と思われた。 3.各種ホルモンの影響:(1)の細胞に対してFSH、LH、Testosterone、FGFなどの薬剤を投与したところFSHによって最も良く反応し、増殖速度並びに形態的変化も著明であった。 4.継代培養:以上の形態的、生理学的所見から、(1)の細胞をセルトリー細胞と確定し、継代培養を行っている 5.今後の研究:クローニングしたこれらの細胞を用いて、セルトリー細胞の分泌機能、蛋白合成作用並びに各種精細胞との接着因子の解明を行う。
|