1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05671331
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
藤岡 智昭 岩手医科大学, 医学部・泌尿器科, 助教授 (80173409)
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Keywords | 活性ビタミンD_3 / 腫瘍血管新生 / 腫瘍血管新生阻害剤 / 腎癌 / 1,25(OH)_2D_3 / 1a(OH)D_3 / 22-oxa-1a,25(OH)_2D_3 / Renca |
Research Abstract |
BALB/cマウスの自然発生腎癌・Renca腫瘍のin vivoの実験系において、活性型ビタミンD_3である1,25(OH)_2D_3、その誘導体である1a(OH)D_3および22-oxa-1a,25(OH)_2D_3は、用量依存的に腫瘍増殖抑制効果と胆癌マウスの延命効果を示すを明らかにし、さらに1a(OH)D_3および22-oxa-1a,25(OH)_2D_3投与は1,25(OH)_2D_3の場合と異なりBALB/cマウス血中CaおよびP値に影響を与えなかった。また22-oxa-1a,25(OH)_2D_3投与は、胆癌マウス体重増加にも影響しなかった。これら活性ビタミンD_3およびその誘導体の投与は、胆癌マウス脾細胞のNK活性および自己腫瘍に対する細胞障害活性を増強せず、その抗腫瘍効果は、ヌードマウスおよび抗asialo GM1投与マウスにおいても同様に認められた。またこれら治療腫瘍の組織像において広範な凝固壊死像が認められ、循環障害に起因した抗腫瘍活性が示唆された。腫瘍含有血液量を腫瘍血管を血管新生活性とし、in vivo色素希釈法によりと検討した。活性型ビタミンD_3およびその誘導体の腫は明らかに腫瘍血管新生を阻害していることを定量的に明らかにした。さらにこれら薬剤は、in vivoでRenca細胞に対し直接的抗腫瘍活性を示さなず、またb-FGF分泌腫瘍、K-1000の増殖を抑制しなかった。以上より、活性型ビタミンD_31,25(OH)_2D_3、その誘導体である1a(OH)D_3および22-oxa-1a,25(OH)_2D_3は腫瘍血管新生阻害剤であることが明らかとなり、その活性はb-FGFを介するものてはないことが示唆された。これらの内容は以下の学会で発表した(Ammerican Association for Cancer Reseach,Special Congress" Mechanism of action of retinoids,vitamin D,and steroid" Banff,Canada,March 15-20,,第81回日本泌尿器科学会総会、京都、4月4-6日、第2回JBRM学会公開シンポジュウム「癌の微小環境とBRM」。札幌6月3-4日、,第31回癌治療学会総会、大阪、10月27-30日、1993.)
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Research Products
(2 results)