1993 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者における陰茎勃起能低下の解明-特にPGP9.5ならびにNOとの関連について-
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05671332
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
萬谷 嘉明 岩手医科大学, 医学部・泌尿器科, 講師 (20146062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和栗 聡 岩手医科大学, 医学部・解剖学, 助手 (30244908)
内山 安男 岩手医科大学, 医学部・解剖学, 教授 (10049091)
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Keywords | ヒト陰茎海綿体 / PGP9.5陽性神経 / NADPH-diaphorase陽性神経 / NOS陽性神経 |
Research Abstract |
1.パラフィン切片を用いると、protein gene product9.5(PGP9.5)陽性神経は非常に良く染色されたが、NADPH-diaphorase陽性神経は全く染色されなかった。抗PGP9.5抗体により古いパラフィン包埋標本からも充分に情報を得られることが判明した。 2.PGP9.5に対する抗体のこの染色性を利用して、古いパラフィン包埋標本からも切片を作製して染色した。PGP9.5陽性神経は陰茎深動脈、ラセン動脈、動静脈吻合、陰茎海綿体小柱、後海綿体小静脈のいずれにも豊富に分布しており、これらが、特に後海綿体小静脈も、神経性に調節されている可能性がある重要な情報が得られた。 3.PGP9.5に対する反応性は、20〜30歳代では強く、70〜80歳代では弱かった。組織定量解析を行なうと、加齢によりPGP9.5陽性神経の単位面積当たりの数は変化しなかったが、神経線維1本当たりの面積率が有意に減少しており、加齢により神経線維のタンパク代謝機能が低下していることが推測される。 4.凍結切片では死後1時間以内に凍結した標本のみ、NADPH-diaphorase陽性神経が染色された。NADPH-diaphorase反応は神経線維以外にも血管内皮や海綿体洞内皮にも認められた。DADPH-diaphorase陽性神経とPGP9.5陽性神経の分布とは完全に対応はしておらず、NOSを含まぬ神経線維の存在も推測される。NADPH-diaphorase陽性神経の加齢変化は凍結切片の数が足りずまだ明らかにできない。 5.凍結切片を用いてNOSに対する抗体でも染色してみたが、私達が用いた抗体では、血管内皮や海綿体洞内皮は染色されたが、神経線維は染色されなかった。抗NOS抗体はその作製方法(脳由来か肝臓由来か)により反応性に違いがあるとの情報もあり、その判定には注意が必要と思われる。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 黒澤尚: "ヒト陰茎海綿体白膜:膠原線維の立体配列とその意義" 岩手医誌. 45. 207-225 (1993)
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[Publications] Banya Y: "The eflect of age on the autonomic innervation of the corpus cavernosum penis in humans." Proceedings of the Vth International congress of Andrology 1993. 117 (1993)
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[Publications] Goto Y: "A quantitative histological analysis of elastic fibers in human penis." Proceedings of the Vth International congress of Andrology 1993. 119 (1993)
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[Publications] Kurosawa T: "Collagen fibers in the tunica albuginea of human penis:its arrangement and possible function in the mechanism of erection." Proceedings of the Vth International congress of Andrology 1993. 120 (1993)
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[Publications] Banya T: "Localigation of neuroendocrine specific protein PGP9.5 in human corpus cavernosum penis" Int.J.Impotence Res.4. 145 (1992)
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[Publications] 萬谷嘉明: "ヒト陰茎の組織構築からみた勃起のメカニズム" Impotence. 7. 27-52 (1992)