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1994 Fiscal Year Annual Research Report

子宮内膜増殖及び癌化過程におけるras遺伝子、ras関連蛋白の役割

Research Project

Project/Area Number 05671379
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

加藤 聖子  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (10253527)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 今村 利朗  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (10221095)
和氣 徳夫  九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50158606)
Keywords子宮内膜癌 / Ras蛋白 / 点突然変異 / EGF / 細胞増殖
Research Abstract

1)Ishikawa株(以下IK株と記す)は野生型Ras、HHUA株は野生型、変異型の両方のRas蛋白を発現していることを抗Ras抗体を用いた免疫沈降法で確認した。2)IK株とHHUA株のEGF-Rの発現及び数をそれぞれ免疫沈降法とReceptor assay法で確認し両細胞株の間で差がないことを示した。その上でIK株はEGF刺激により細胞増殖やRas蛋白の活性化がおこるが、HHUA株は変化がないことを明らかにした。3)上記の変化がRasの変異の有無に寄因するものであるかを証明するために、野生型Ras蛋白を発現しているIK株に野生型Ras cDNA及び変異型Ras cDNAを形質導入した(それぞれIk Kwt株、IK K12V株と記す)。また、変異型Ras蛋白を発現しているHOUA株も解析に加えた。4)野生型Ras蛋白発現細胞株(IK,IKwt)のみでEGF刺激により細胞増殖が促進された。5)細胞から分泌される内因性EGFやTGF-αの影響を除外するため、EGF-Rの阻害剤を培地に加え、軟寒天培地上のコロニー形成率を比較した。IK株、IK Kwt株では著明にコロニー形成が抑制され、IK K12V株では抑制率の低下を認めた。HHUA株、HOUA株では有意な抑制はおこらなかった。以上より子宮内膜癌細胞におけるEGF刺激の反応様式にはRasの変異の有無が深く関与することが示された。6)これに対し、エストロゲン及びプロゲステロンを付加すると変異の有無にかかわりなく細胞増殖は抑制された。7)6)の結果とER,PRの発現量を比較するためノザンブロット法でmRNAの発現を検討したところ、従来ER、PR陽性と報告されている子宮内膜癌細胞株においてもmRNAの発現は低いことがわかった。8)NIH3T3細胞にER,PR及び野生型、変異型Ki-Ras cDNAを形質導入した細胞株を樹立し、現在解析中である。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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