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1994 Fiscal Year Annual Research Report

妊娠中毒症発症に関する分子生物学的アプローチ

Research Project

Project/Area Number 05671387
Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

鈴森 薫  名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (80117829)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 村上 勇  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (70239482)
岡田 節男  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (90203992)
Keywordsアンギオテンシノゲン遺伝子 / ドットブロット / PIH / Preeclampsia
Research Abstract

平成5年度に行ったretrospective studyにおいて、本態性高血圧と関連があるとされているAGT遺伝子の235番目のアミノ酸の変異(メチオニンからスレオニン)が、妊娠中毒症患者で有意に高いことが証明された。本年度は、当科を受診した妊婦から無作為に251例(初産113例、経産138例)を抽出し、全血2mlを採血、遺伝子DNAを抽出し、同部位のDNA増幅を行って電気泳動で確認後、digoxigenin-ddUTPでラベルしたオリゴヌクレオチドプローブを使用し、dot blot hubridizationにで遺伝子型を決定した。ついで、これらの症例につき、妊娠分娩経過を追加し、それぞれの遺伝子型ごとの妊娠中毒症発症頻度をprospectiveに観察した。その結果を下表に示した。(M:メチオニン.T:スレオニン)
この結果、スレオニンへの遺伝子変異を持つことが、妊娠中毒症発症の危険因子の一つとも考えられ、発症予知の一つの可能性が示唆された。また、この遺伝子多型を発症予知のスクリーニングとして利用する場合に備えて、オリゴヌクレオチドプローブを使わない、新しい簡便な解析方法を検討した。その結果、PCRにてDNAを増幅した後、ある制限酵素で処理し、電気泳動でbandの違いを検出する方法が確実で簡便であり、有用性が高いという結論に達した。今後は症例数を増やし、妊娠中毒症の病型とこの遺伝子変異との関連や、初経産別の発症と遺伝子変異との関連などにつき明らかにし、複数の疾患の集合体ともいわれる妊娠中毒症の病態解明の手がかりとしたい。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 林由佳.他: "アンギオテンシノーゲンの遺伝子多型解析による妊娠中毒症発症予知の可能性" 日本産科婦人科学会雑誌. 47. S426- (1995)

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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