1994 Fiscal Year Annual Research Report
動心動揺計による歩行・足踏訓練の評価に関する基礎的研究
Project/Area Number |
05671441
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
徳増 厚二 北里大学, 医学部, 教授 (70050375)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤野 明人 北里大学, 医学部, 講師 (00156895)
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Keywords | 重心動揺 / 足踏姿勢 / 直立姿勢 |
Research Abstract |
直立と足踏の解析 20-40歳代の健康者11名に対して直立、足踏の足圧中心の動きを、重心動揺計(日本電気三栄1G06)を使用し、XY出力をAD変換し、PC9001VMに転送、自作プログラムにて測定、数値解析を行った。ノイズ処理のため、2ポイント以上のデータを使用した。60歳以上の健康者2名の8回施行のデータと比較した。 ロンベルグ姿勢開・閉眼1分間直立では、50msecサンプリング周期とした。若年者では細かい波が15-20秒周期の波に重畳したが高齢者では遅い波は見られなかった。開眼総軌跡長平均値は若年者では857mm、高齢者では933mmであった。閉眼では、両群ともに増加したした。しかし、開眼での若年者と高齢者とは有意な差は見られなかった。 単脚開眼6秒間直立は5msecサンプリング周期として記録し、総軌跡長平均は、若年者では543mm、高齢者では661mmであった。後方への速度平均値は高齢者で増加したがその差は有意ではなかった。 両上肢を前方に挙上し、0.6秒周期の信号音に合わせ開眼で足踏を行い、サンプリング周期5msecで記録した。足踏軌跡を重心動揺計と簡易歩行計(アニマMG1000)で記録し同時に足踏を前後方向よりビデオ撮影した。高齢者では、若年者に比べ、単脚起立相での足圧中心の内前方への移動が減少し、両脚起立相では、左右への圧中心の移動に伴う前後方への急速移動の鋭波の振幅、速度が減少した。ビデオ画像により、両脚直立相では、体の上部は下部より著しい体の動きが捉えられた。 最終年度にこれらの所見をもとに、足踏時の足圧中心の左右方向の移動速度、前後方向への波との性質身体各部の動きとの関係を求め、総合的に各個人における直立と足踏との関係を明らかにして、報告書にまとめる。
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[Publications] 徳増厚二: "異常自発眼運動の検査" 臨床検査. 39. 171-176 (1995)
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[Publications] 徳増厚二、藤野明人、他: "メニエール病のめまい・難聴の予後について" Equilsbrium Res.suppl.10. Sippl.10. 112-116 (1994)
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[Publications] 徳増厚二: "所見の少ないめまい症患について" 耳鼻臨床. 87. 732-733 (1994)
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[Publications] 徳増厚二: "症状からのアプローチめまい" 最新救急医学. 特集号. 78-85 (1994)
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[Publications] 徳増厚二: "平衡障害のリハビリテーションの効果と評価" 耳鼻咽喉科展望. 37. 727-729 (1994)
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[Publications] A.Fujino,K.Tokumasu et al: "Vestribulay training for beign porsxysmol positional vertigo" Anchines of Ofolaryngology Head & Neck Sungery. 120. 497-504 (1994)
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[Publications] K.Tokumasu,A.Fujino et al: "K.Taguchi et al ad,Vestibular and neural front,Elsevien Suience B,V." Vestibular exarcise for older laborers in the 5th dacade of lipe,Elgen'er science B,N,(247-250)618. (1994)
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[Publications] 徳増厚二、他: "高年齢労働者の平衡機能と身のこなし能力に関する調査報告" 高年齢者雇用開発協会, 76 (1994)