1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05671448
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
大久保 公裕 日本医科大学, 医学部, 講師 (10213654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滝沢 竜太 日本医科大学, 医学部, 助手 (10271347)
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Keywords | 鼻粘膜上皮細胞 / 培養上皮細胞 / GM-CSF / IL-6 / IL-8 / TNF-α / エンドセリン / 局所ステロイド |
Research Abstract |
我々は既に鼻粘膜上皮細胞培養上清中にサイトカインのIL-6、IL-8、GM-CSF、TNF-α、ペプチドであるエンドセリンが放出されていることを示した。これらの物質は培養細胞数、培養期間に比例し、その産生量の増加を示した。この培養上皮細胞は鼻茸組織、アレルギー鼻粘膜から作成され、両者ともサイトカインとエンドセリンのmRNAを発現し、蛋白を産生している。さらにサイトカインはその発現が局所ステロイドによって減弱にした。このサイトカインの産生はinverted papillomaの上皮細胞にも発現しており、遊走細胞の増殖、遊走に関わってくると考えられた。最近、IgE抗体産生に関わり、IL-4との対比が云われているIL-13は上皮細胞では産生されず、リンパ球マスト細胞などの遊走細胞にその局所が認められた。以上の様に鼻粘膜では色々なサイトカインやペプチドが色々な細胞によって産生されているが、構成細胞(上皮細胞、腺細胞、血管など)が産生する場合が量的に最も多い。つまり上皮細胞は鼻粘膜の状態を示す遊走細胞をコントロールしており、鼻粘膜組織全体を統合する重要な位置にある。
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[Publications] 大西正樹、滝沢竜太、横島一彦、大久保公裕、奥田稔、八木聡明: "鼻粘膜上皮細胞のTumor Necrosis Factor-Alfの産生とFlurirson Pupionateによる産生抑制" アレルギー. 44. 1216-1222 (1995)
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[Publications] 横島一彦、大西正樹、滝沢竜太、ルビーバワュカ-、大久保公裕、奥田稔: "鼻Znverted Papillone腫瘍細胞のサイトカイン産生とその分布" 日本耳鼻咽喉科. 98. 66-70 (1995)
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[Publications] Yokoshima, K. Ohnishi, M. Takizawa, R. Ohkubo, K et al: "Distribution of mast alls in inverted papilloma and squamous carrinone of nose" Am. J. Rhinol.9. 57-60 (1995)
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[Publications] Pamonkar R, Okuda M. Hasegawa S. Suzuki K, Yssel H. Okubo, K, et al: "Interleukin-13 expression in the nasel mv coss of paennial allegic rhinitis" Am. J. Ryspi. Crit. Care Med. 152. 2059-2067 (1995)
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[Publications] Ohkubo K, Baramivk J. N. Meridmi M. Havsfeld H et al: "Human nasal mvcosal carboxy peptidase=Activity, location, and rebase" J. Allergy Clin Immunol. 96. 924-931 (1995)